犬が「キャン!」と鳴きながら後ろ足を伸ばす理由と対処法
犬が突然「キャン!」と鳴きながら後ろ足を伸ばす様子を見たことはありませんか? 一瞬のことで驚く飼い主さんも多いかもしれません。この行動にはさまざまな理由が考えられます。 今回は、犬がこのような仕草を見せる原因や考えられる病気、適切な対処法について詳しく解説します。
1. 犬が「キャン!」と鳴く理由
犬が突然悲鳴を上げるのは、痛みや驚き、違和感を感じた際に起こることが多いです。 特に後ろ足を伸ばす動作とともに鳴く場合、以下のような原因が考えられます。
1-1. 突然の痛みや違和感
犬が後ろ足を伸ばしながら「キャン!」と鳴くのは、一時的な痛みや違和感を覚えた可能性があります。 例えば、寝ている間に足がしびれたり、何かにぶつけたりした際に起こることがあります。
1-2. 関節や筋肉のトラブル
関節炎や膝蓋骨脱臼(パテラ)などの関節の問題がある場合、特定の動きをした際に強い痛みを感じることがあります。 特に小型犬では膝蓋骨脱臼がよく見られます。
1-3. 神経の異常
椎間板ヘルニアや神経の圧迫などがあると、後ろ足に違和感を覚えたり、痛みを感じることがあります。 この場合、後ろ足を引きずるような動作をすることもあります。
2. どんな病気が考えられる?
犬が「キャン!」と鳴いて後ろ足を伸ばす場合、以下のような病気が関係している可能性があります。
2-1. 膝蓋骨脱臼(パテラ)
特に小型犬に多い疾患で、膝のお皿(膝蓋骨)がずれてしまうことで痛みが生じます。 軽度の場合はすぐに元に戻りますが、重症化すると手術が必要になることもあります。
2-2. 椎間板ヘルニア
特にダックスフンドやコーギーなど、胴長短足の犬種に多い病気です。 脊椎の間の椎間板が突出し、神経を圧迫することで痛みや麻痺を引き起こします。
2-3. 股関節形成不全
大型犬に多く、股関節の形状に異常があることで痛みや運動障害が発生します。 特に成長期の犬に見られることが多いです。
3. 飼い主ができる対処法
愛犬が「キャン!」と鳴きながら後ろ足を伸ばした場合、以下のような対応を心がけましょう。
3-1. 無理に動かさない
犬が痛がっているときに無理に足を動かしたり、歩かせたりするのは避けましょう。 さらに痛みが悪化する可能性があります。
3-2. 痛みが続く場合は動物病院へ
一時的なものでなく、頻繁にこのような動作をする場合や、元気がなくなる場合は動物病院を受診しましょう。 レントゲンやMRIなどの検査が必要になることもあります。
3-3. 適切な運動と体重管理
関節や神経のトラブルを防ぐためには、適度な運動と体重管理が重要です。 特に小型犬や胴長の犬種は、過度なジャンプや急な動きを避けるようにしましょう。
4. まとめ
犬が「キャン!」と鳴いて後ろ足を伸ばすのは、一時的な違和感から深刻な病気までさまざまな原因が考えられます。 特に、関節や神経の異常が関係している場合、早めの治療が重要になります。
愛犬がこのような動作を頻繁にする場合は、自己判断せず、動物病院で適切な診察を受けるようにしましょう。 日頃から愛犬の様子をよく観察し、健康管理に努めることが大切です。
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