犬猫の整形外科疾患とは?よくある症状と治療法
犬や猫が足を引きずる、歩き方がおかしいと感じたことはありませんか? ペットの整形外科疾患は、骨や関節、筋肉、神経に関わる病気やケガを指します。 早期発見・適切な治療が大切ですが、飼い主としてどんな症状に気をつけるべきか分からないことも多いでしょう。 本記事では、犬猫の整形外科疾患について、よくある症状や治療法を詳しく解説します。
1. 犬猫の整形外科疾患とは?
整形外科疾患とは、骨や関節、靭帯、筋肉、神経に関わる病気やケガのことを指します。 犬猫は活発に動くため、骨折や脱臼、関節炎などの疾患にかかることがあります。 特にシニア期になると関節のトラブルが増えるため、注意が必要です。
2. よくある整形外科疾患と症状
2-1. 骨折・脱臼
- 骨折:高所からの落下や交通事故などで発生
- 脱臼:膝蓋骨脱臼(パテラ)、股関節脱臼などが代表的
- 症状:足を引きずる、痛がる、足をつかない
2-2. 関節疾患
- 関節炎:老化や過去のケガが原因で炎症が起こる
- 股関節形成不全:特定の犬種(ラブラドールなど)に多い
- 症状:動きたがらない、階段を嫌がる、足を引きずる
2-3. 椎間板ヘルニア
- 原因:背骨の間のクッション部分が飛び出し、神経を圧迫
- 症状:後ろ足の麻痺、歩行困難、痛がる
- 好発犬種:ダックスフンド、コーギーなど
2-4. 靭帯損傷
- 前十字靭帯断裂:大型犬に多く、突然足を上げて歩く
- 症状:足をつけない、腫れ、痛み
3. 整形外科疾患の治療法
3-1. 保存療法(手術をしない治療)
- 安静:ケージレストで動きを制限
- 投薬:痛み止め、抗炎症薬を使用
- リハビリ:水中トレッドミル、ストレッチなど
3-2. 外科手術
- 骨折や脱臼の整復手術:プレート固定、ピン固定など
- 関節疾患の手術:人工関節置換、関節洗浄
- ヘルニアの手術:神経の圧迫を取り除く処置
4. 整形外科疾患の予防方法
4-1. 体重管理
肥満は関節や骨に負担をかけるため、適正体重を維持することが大切です。
4-2. 適切な運動
- 激しいジャンプを避ける
- 適度な散歩や遊びを取り入れる
4-3. 滑りにくい環境を作る
- フローリングにはマットを敷く
- 段差の少ない環境にする
5. まとめ
犬猫の整形外科疾患は、歩き方の異常や痛みを伴うことが多く、生活の質に大きな影響を与えます。 飼い主が異変に気づいたら、早めに動物病院を受診しましょう。 適切なケアと予防で、愛犬・愛猫の健康を守りましょう。
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