🐱【猫ちゃんの妊娠と避妊手術の必要性】動物病院が伝えたい大切なポイント
猫を飼っていると、「妊娠のサインは?」「避妊手術は受けた方がいいの?」といった疑問をお持ちの飼い主さんが多くいらっしゃいます。
特に日本では外飼い・半外飼いの猫ちゃんも多く、知らない間に妊娠してしまうケースも珍しくありません。
今回は、動物病院の視点から 猫の妊娠の特徴 と 避妊手術の必要性 について、わかりやすくまとめてご紹介します。
🌸【猫ちゃんの妊娠】どんなサインで分かるの?
猫の妊娠期間は約63〜65日。
妊娠初期は分かりにくいのですが、次のようなサインが出ることがあります。
🐾妊娠の主な兆候
・乳頭がピンク色に大きくなる(ピンキングアップ)
・食欲が増える
・お腹がふっくらしてくる
・眠る時間が増える
・甘えん坊になる
妊娠が疑われる場合は、できれば早い段階で動物病院へ。
超音波検査で胎児の確認ができます。
🏥【妊娠のリスク】母猫の体にも負担がかかる
妊娠・出産は自然なことに思えますが、猫にとっては体力を使う大きな負担です。
🔻妊娠・出産で起こりやすい問題
・難産(若齢、高齢、骨盤が狭い場合に多い)
・出産後の子宮のトラブル
・母体の栄養不足
・未熟児・死産のリスク
特に初産の猫は出産に慣れておらず、深夜に緊急対応が必要になることもあります。
また、多産の猫では何度も妊娠・出産を繰り返してしまい、体への負担は想像以上です。
✂️【避妊手術が大切な理由】健康リスクを大幅に減らす
避妊手術の最大のメリットは、「将来の病気を予防できる」 という点です。
🩺手術で防げる主な病気
・子宮蓄膿症(命に関わる病気)
・子宮・卵巣の腫瘍
・乳腺腫瘍(若いうちの手術ほど予防効果が高い)
特に子宮蓄膿症は、中高齢の避妊していないメス猫によく見られる危険な病気で、
早期の避妊手術で確実に予防できます。
😺【避妊手術は性格に影響する?】
避妊をすると「性格が変わるのでは?」と心配される方もいますが、
基本的に 性格が大きく変わることはありません。
むしろ、発情期のストレスや大声で鳴く行動がなくなるため、
落ち着いて過ごしやすくなる猫ちゃんが多いです。
🧡【発情期のストレスも減らせる】
メス猫は発情期になると…
・大きな声で鳴く
・落ち着きがなくなる
・食欲が落ちる
・外に出たがる
などの行動が見られます。
発情は季節によって繰り返されるため、猫にとってもストレス。
避妊手術でこれらの負担をなくすことができます。
🕊️【望まない妊娠の防止にも】
猫は1回の出産で3〜6頭、多いと10頭以上産むことがあります。
外へ出る習慣があると、飼い主さんが気付かないうちに妊娠してしまうことも。
生まれた子猫を育てるには、
・食事管理
・ワクチン
・健康管理
など多くの責任が伴います。
飼い主さんと猫の生活を守るためにも、避妊手術は重要です。
🗓️【手術のタイミング】いつが良い?
一般的には 生後6ヶ月前後 が適期とされています。
ただし体格・発情状況によって異なるため、動物病院で相談すると安心です。
妊娠している場合でも、状況によって手術が可能なケースもありますので、まずは診察を。
🌼【まとめ】猫ちゃんの長生きのために、避妊手術は大切な選択
避妊手術は、
・病気の予防
・ストレスの軽減
・望まない妊娠を防ぐ
といった多くのメリットがあります。
猫ちゃんが健康で安心して暮らせるよう、
適切なタイミングで避妊手術を検討してみてくださいね🐾
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