家で耳掃除していいの?動物病院からの大切なお話
「耳が汚れている気がする」「においが少し気になる」
そんな時、家で耳掃除をしてもいいのか迷われる飼い主様は多いのではないでしょうか。今回は、耳掃除についての正しい考え方と注意点を、動物病院の立場からお伝えします。
耳掃除は必要?実は“やりすぎ”がトラブルの元に
健康な耳は、本来自浄作用があり、軽い耳垢は自然に外へ排出されます。そのため、すべてのワンちゃん・ネコちゃんに定期的な耳掃除が必要というわけではありません。
むしろ、頻繁な耳掃除は
- 耳の皮膚を傷つける
- 炎症を起こす
- 外耳炎を悪化させる
といった原因になることがあります。
家で耳掃除をしてもいいケース
以下のような場合は、やさしいケアに限って自宅での耳掃除が可能です。
- においが強くない
- 赤みや腫れがない
- 少量の耳垢が見えるだけ
- 触っても痛がらない
このような状態であれば、目に見える部分のみを軽く拭き取る程度にしましょう。
家で耳掃除をする時の正しい方法
ご自宅で行う場合は、以下のポイントを守ってください。
① 綿棒は基本使わない
綿棒は耳垢を奥へ押し込んでしまうことがあります。使用する場合でも、入口付近だけにしましょう。
② ガーゼやコットンを使用
指にガーゼを巻き、見える範囲をやさしく拭き取るのがおすすめです。
③ 無理に奥まで触らない
耳の奥はとてもデリケートです。見えない部分は触らないことが大切です。
④ 動物用のイヤークリーナーを使用
アルコールや人用の製品は刺激が強いため、必ず動物用を使用してください。
こんな時は家での耳掃除はNG
以下の症状がある場合は、自宅での耳掃除は控えてください。
- 耳を頻繁にかく、頭を振る
- 耳が赤い、熱っぽい
- 強いにおいがする
- 黒っぽい、黄色い耳垢が大量に出る
- 触ると痛がる、怒る
これらは外耳炎のサインであることが多く、自己処置で悪化する可能性があります。
耳掃除で悪化してしまった症例も
実際の診療現場では、
「毎日耳掃除をしていたら、かえってひどくなった」
「においが気になって強くこすってしまった」
というケースも少なくありません。
耳の炎症がある状態で掃除をすると、皮膚がさらに傷つき、治りにくくなってしまいます。
動物病院での耳ケアのメリット
動物病院では、
- 耳の中の状態を確認
- 必要に応じた洗浄
- 原因に合わせた治療
を行うことができます。「掃除が必要かどうか」も含めて判断できるのが大きなメリットです。
まとめ:迷ったら“掃除しない”が正解
家での耳掃除は、やらない方が良いケースも多いということを覚えておいてください。
「汚れている=すぐ掃除」ではなく、様子を見て、必要なら動物病院へが安心です。
大切なご家族の耳を守るためにも、正しいケアを心がけましょう。
耳について気になることがあれば、いつでもご相談ください。
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レラ動物病院
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