猫のおしっこが出ているか分からない?症例とおすすめトイレ

猫のおしっこが出ているか分からない?症例とおすすめトイレ

こんにちは、レラ動物病院です。今回は「猫のおしっこが出ているか分からない」という飼い主様からの相談が増えてきた症例をご紹介します。尿の出方は猫の健康状態を知る重要なサインです。見落とすと尿路疾患の悪化につながることもあるため、早めの対応が必要です。


1. 症例紹介:5歳のスコティッシュフォールド「ミントちゃん」

今回の症例は5歳のスコティッシュフォールド、ミントちゃん。飼い主様は「最近、トイレに行っている様子はあるけれど、おしっこがちゃんと出ているか分からない」と相談に来られました。元気や食欲はありましたが、トイレの砂があまり濡れていないことが気になっていたとのことです。

診察では、腹部に軽い張りがあり、膀胱を触ると少し硬めでした。尿検査を行ったところ、血尿はなく量も少なめでしたが、尿路感染症や膀胱炎の兆候は見られました。飼い主様には、トイレの環境や猫の排尿サインの確認方法、排尿量を正確に把握するためのトイレの工夫を提案しました。


2. おしっこが分かりにくい原因

猫のおしっこが分かりにくくなる原因は主に以下の通りです。

  • トイレの形状や砂の種類
     猫砂が厚すぎたり固まりにくいタイプだと尿の跡が分かりにくいことがあります。
  • 膀胱の小さな尿量
     若猫や高齢猫、腎臓病などで少量ずつしか排尿しない場合があります。
  • 排尿回数の増減
     頻尿や少量尿は膀胱炎の兆候であり、見逃すと悪化する可能性があります。
  • 猫の性格や排泄習慣
     臆病な猫や狭い場所を好む猫はトイレを避けたり、隠れて排泄するため飼い主が確認しにくいことがあります。

ミントちゃんの場合は、少量尿で砂があまり濡れず、飼い主様が排尿の有無を確認しにくかったことが原因でした。


3. トイレの工夫で排尿チェック

猫の尿の状態を把握するためには、トイレ環境の改善が有効です。おすすめの工夫は以下の通りです。

  1. 透明底やクリアタイプのトイレ
     底が透明なトイレや尿受けシートを使うと、尿量を目視で確認できます。
  2. シートタイプのトイレ
     ペットシーツやマットを敷くタイプのトイレは、尿が一目で分かります。
  3. 尿量計測用トイレ
     市販されている猫専用の尿量計測トイレは、尿の回数や量を正確に記録できます。
  4. 猫砂の種類を工夫
     軽く固まる砂や色の濃い砂を使うと、少量尿も分かりやすくなります。

ミントちゃんには、クリアタイプのトイレに変え、排尿状況を記録してもらうことで、少量でも尿の出方を把握できるようになりました。


4. 日常で気をつけるポイント

トイレ環境の改善に加え、日常の観察も重要です。

  • トイレの回数をチェック
     1日何回トイレに行くか、砂の濡れ方とともにメモをつける。
  • 尿の色や匂いの変化を確認
     血尿や濃い黄色は早めに動物病院へ。
  • 水分摂取量の確認
     猫の水分不足は尿量減少の原因になります。ウェットフードや水飲み場の増設が効果的です。
  • 膀胱の触診
     軽く腹部を触り、膀胱の硬さや張りを確認します。

こうした日常のチェックにより、尿路疾患の早期発見につながります。


5. まとめ

猫のおしっこが出ているか分からない場合は、トイレ環境の工夫と日常の観察がカギです。ミントちゃんの症例から学べるポイントは以下です。

  • トイレを透明底やシートタイプに変更すると排尿状況を確認しやすい
  • 少量尿や頻尿は膀胱炎や腎臓病のサインになることもある
  • 水分摂取量や膀胱の硬さ、尿の色なども日常チェックが重要

少しの工夫で、猫の尿の出方を把握し、早期に異常を発見することができます。尿の変化に気付いたら、すぐに動物病院に相談しましょう。猫の健康を守るためには、トイレ環境と観察の両方が大切です。

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