冬でも油断禁物!猫のノミ・マダニは冬も注意
こんにちは、〇〇動物病院です。冬になると「ノミやマダニって寒い時期は大丈夫ですよね?」とよく質問を受けます。意外かもしれませんが、冬でも猫に寄生するリスクはゼロではありません。今回は、実際の症例を交えながら、冬のノミ・マダニ対策についてご紹介します。
1. 症例紹介:6歳のスコティッシュフォールド「ルナちゃん」
今回の症例は6歳のスコティッシュフォールド、ルナちゃん。飼い主様が「冬になっても背中に小さな赤い点ができる」と来院されました。診察の結果、赤い点はノミの咬み跡でした。皮膚には軽い発疹も見られ、ノミアレルギー性皮膚炎の初期症状が疑われました。
飼い主様は「冬は室内飼いなのでノミは心配していなかった」と話していましたが、実際には室内猫でも冬にノミやマダニが寄生することがあります。
2. 冬でもノミ・マダニが発生する理由
寒い季節は活動が鈍るイメージがありますが、完全にいなくなるわけではありません。
- ノミ
成虫ノミは暖かい場所で生き延びます。暖房の効いた室内はノミにとって快適な環境であり、冬でも卵や幼虫が繁殖することがあります。 - マダニ
マダニは活動が鈍りますが、日中暖かい時間帯には猫に付着することがあります。特に屋外に出る猫や庭にアクセスできる猫は注意が必要です。 - 過去の感染源
ノミやマダニの卵は、カーペットや家具、猫の寝床などで越冬することがあります。気温が上がった日には活動を再開する場合もあります。
ルナちゃんは室内飼いでしたが、過去に庭で遊んだことがあり、そこから卵が持ち込まれた可能性が高いと考えられました。
3. 診察と治療
ノミやマダニの診察では、皮膚をよく観察し、ノミの糞やかさぶた状の赤い点、マダニの付着を確認します。場合によっては顕微鏡で確認することもあります。
ルナちゃんの場合、ノミの糞が毛に付着していたため、皮膚炎の原因として確定しました。治療としては以下を実施しました:
- 駆虫薬の投与
スポットオンタイプのノミ・マダニ駆除薬を使用しました。冬でも有効です。 - 皮膚ケア
軽度の皮膚炎には抗炎症作用のある保湿剤やシャンプーでケア。 - 環境清掃
カーペットや寝床を掃除機で徹底的に掃除し、可能であれば高温洗濯を行いました。
1か月後には皮膚炎が改善し、ノミも完全に駆除できました。
4. 冬のノミ・マダニ対策
冬でも油断は禁物です。猫を守るためには、以下の対策が効果的です:
- 定期的な駆虫
年中有効なスポットオンタイプや内服薬を使用することで、冬でも安心です。 - 室内環境の管理
カーペットや寝床をこまめに掃除し、暖房で暖かい場所にノミが繁殖しないように注意します。 - 屋外活動の管理
庭やベランダに出る猫は、冬でもノミ・マダニに注意。帰宅後に毛づくろいやチェックを習慣化しましょう。 - 皮膚のチェック
赤い点やかゆがる様子があれば、早めに動物病院で診察を受けましょう。
5. まとめ
猫のノミ・マダニは、冬でも完全にゼロになるわけではありません。特に室内飼いでも、過去の感染や暖かい室内環境で活動することがあります。ルナちゃんのように、早期発見と定期的な駆虫で健康な皮膚を保つことが可能です。
- 冬でも駆虫薬は年中投与が安心
- 室内環境の清掃と暖房管理を忘れずに
- 小さな皮膚の変化にも注意し、早めに相談
猫の健康を守るためには、季節に関係なくノミ・マダニ対策を習慣化することが大切です。
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