会陰尿道瘻形成術とは|猫の尿道閉塞を繰り返す場合の外科治療
猫の尿道閉塞は、繰り返すことで命に関わる危険な状態になります。
内科治療やカテーテル処置で改善しない場合、**会陰尿道瘻形成術(PU手術)**という外科手術が選択されることがあります。
今回は、この手術の目的や流れ、術後管理について詳しく解説します。
会陰尿道瘻形成術とはどんな手術?
手術の目的
会陰尿道瘻形成術とは、
細く詰まりやすい尿道の一部を切除し、太い部分で新しい尿の出口を作る手術です。
これにより、結晶や炎症物質が詰まりにくくなります。
対象となる猫
- 尿道閉塞を繰り返す
- カテーテルでの解除が困難
- 尿道が狭窄している
主にオス猫が対象となります。
なぜ会陰尿道瘻形成術が必要になるのか
繰り返す尿道閉塞の危険性
尿道閉塞を繰り返すと、
- 腎機能障害
- 電解質異常
- 急性腎不全
など、全身状態が急激に悪化する恐れがあります。
内科治療の限界
食事療法や投薬だけでは、
再発を完全に防げないケースも多く、
根本的な対策として手術が必要になることがあります。
会陰尿道瘻形成術の流れ
術前検査
手術前には、
- 血液検査
- 尿検査
- 画像検査
を行い、麻酔や手術のリスクを評価します。
手術内容
陰茎部の細い尿道を切除し、
会陰部に新たな尿道口を形成します。
手術時間は状態にもよりますが、1〜2時間程度です。
術後管理と注意点
入院中の管理
- 点滴による全身管理
- 排尿状態の確認
- 感染予防
数日間の入院が必要になることが一般的です。
退院後の注意点
自宅での管理
- エリザベスカラーの着用
- 傷口を舐めさせない
- 清潔なトイレ環境
排尿時に血尿が出ることがありますが、
多くは徐々に改善します。
術後に起こり得る合併症
注意すべき症状
- 排尿しづらそう
- 出血が続く
- 傷口の腫れや感染
異変があれば早めの受診が重要です。
会陰尿道瘻形成術後の再発予防
食事と水分管理
手術後も、
尿路ケア用療法食と十分な水分摂取が重要です。
定期検診の重要性
尿検査を定期的に行い、
炎症や結晶の再発を早期に発見します。
まとめ|会陰尿道瘻形成術は命を守る選択肢です
会陰尿道瘻形成術は、
尿道閉塞を繰り返す猫の命を守るための重要な外科治療です。
適切な術後管理と予防を行うことで、
その後の生活の質を大きく改善することができます。
当院では、
- 会陰尿道瘻形成術の実施
- 術前・術後の丁寧な説明
- 食事・生活環境の継続サポート
を行っています。
手術について不安や疑問がある場合は、どうぞお気軽にご相談ください。
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レラ動物病院
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