歯と心臓の深い関係について
こんにちは。今回は「歯と心臓」の関係についてお話しします。
「お口の病気が心臓に関係するの?」と驚かれる飼い主さまも多いですが、実はとても重要なテーマです。特に歯周病は、全身の健康に影響を及ぼす可能性があることがわかっています。
歯周病とは
歯周病は、歯垢(プラーク)や歯石に含まれる細菌が原因で起こる炎症性疾患です。進行すると歯ぐきだけでなく、歯を支える骨まで溶かしてしまいます。
3歳以上の犬や猫の多くが歯周病を抱えているともいわれており、非常に身近な病気です。
なぜ心臓に影響するの?
歯周病が進行すると、炎症部分から細菌が血管内に入り込みます。血流に乗った細菌は全身へ運ばれ、さまざまな臓器に影響を与える可能性があります。
特に注意したいのが、心臓の弁に炎症を起こす「感染性心内膜炎」です。心臓は一度ダメージを受けると回復が難しい臓器です。歯周病による慢性的な細菌の侵入は、心臓に負担をかけ続ける要因となります。
また、もともと心臓病を抱えている子では、歯周病による炎症が病状を悪化させる可能性も指摘されています。
シニア期は特に注意
高齢になると、
・歯周病の進行
・免疫力の低下
・心臓病の発症
これらが重なりやすくなります。
特に小型犬で多い僧帽弁閉鎖不全症などの心疾患を持つ場合、口腔内の炎症管理はとても重要です。
予防がいちばんの治療
歯周病は予防が可能な病気です。
・毎日の歯みがき
・定期的な口腔チェック
・必要に応じたスケーリング
これらを行うことで、細菌の増殖を抑え、心臓への負担を減らすことができます。
「歯の問題」と軽く考えず、「全身の健康管理の一部」として捉えることが大切です。
まとめ
お口は体の入り口です。歯周病は単なる口臭や歯の問題にとどまらず、心臓をはじめとした全身の健康に影響を与える可能性があります。
大切な家族が少しでも長く、元気に過ごせるように。
歯科ケアは未来の心臓を守るケアでもあります。
気になる症状やご不安な点がありましたら、いつでもご相談ください。
早めのチェックと予防が、大きな病気を防ぐ第一歩になります。
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レラ動物病院
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