🐶犬の外耳炎ってどんな病気?〜かゆみ・耳のにおい・頭を振るときは注意〜
「最近、愛犬が耳をかゆがっている」「頭をよく振る」「耳がくさい」
そんな症状が見られたら、**外耳炎(がいじえん)**かもしれません。
外耳炎は犬でとてもよく見られる耳の病気です。
放っておくと慢性化し、痛みや難聴につながることもあります。
今回は、犬の外耳炎の原因や治療、家庭で気をつけたいポイントを解説します。
👂外耳炎とは?
犬の耳は「外耳」「中耳」「内耳」の3つの構造からできています。
このうち、耳の入口から鼓膜までの部分を「外耳」と呼び、
ここに炎症が起きるのが外耳炎です。
炎症が長引くと、中耳や内耳まで広がり、平衡感覚の異常(ふらつき)や顔面神経麻痺を起こすこともあります。
早期発見・早期治療がとても大切な病気です。
🐾外耳炎の主な症状
- 耳をかゆがる、後ろ足で掻く
- 頭を頻繁に振る、首を傾ける
- 耳の中が赤く腫れている
- 黒っぽい・茶色い耳垢が増えた
- 耳からにおいがする
- 触ると痛がる、嫌がる
これらの症状があるときは、早めに動物病院を受診しましょう。
🧫外耳炎の原因
外耳炎の原因はひとつではありません。
いくつかの要因が重なって起こることが多いです。
① 細菌・マラセチア(真菌)感染
耳の中はあたたかく湿った環境のため、細菌やマラセチア(カビの一種)が増えやすくなります。
耳垢がたまるとさらに悪化し、強いかゆみやにおいが出てきます。
② アレルギー体質
食物アレルギーやアトピー性皮膚炎がある犬では、外耳炎を繰り返しやすい傾向があります。
皮膚と耳はつながっており、全身の炎症が耳にも現れるのです。
③ 耳の形や体質
垂れ耳の犬(コッカー・レトリーバー・ビーグルなど)は、耳の中が蒸れやすく外耳炎になりやすいです。
また、耳毛が多い犬種(プードルなど)も通気が悪く、汚れが溜まりやすくなります。
④ 異物や水の侵入
草の種、シャンプーの泡、水などが耳の中に入ると、刺激や感染の原因になります。
🩺治療について
外耳炎の治療は、原因を特定して正しく対処することが大切です。
動物病院では以下のような流れで診察します。
- 耳鏡で耳の中を観察
- 耳垢を採取して顕微鏡で検査(細菌・マラセチア・ダニなどの確認)
- 耳の洗浄(必要に応じて薬液でクリーニング)
- 点耳薬・内服薬による治療
症状が軽ければ数日で改善しますが、慢性化している場合は治療が長引くこともあります。
一度良くなっても再発しやすい病気なので、自己判断で治療を中断しないことが大切です。
🧴自宅でのケアと注意点
- 耳掃除はやりすぎ注意!
頻繁に綿棒を使うと、かえって耳を傷つけたり、奥に汚れを押し込んでしまうことがあります。
獣医師に教わった方法・頻度で行いましょう。 - 水が入らないようにする
シャンプーのときは耳の中に水が入らないように注意します。
入ってしまった場合は早めに乾かすか、病院でチェックを。 - 耳のにおい・耳垢の色を毎日チェック
普段の状態を知っておくことで、異常にすぐ気づけます。
🌿予防のポイント
- 定期的な耳のチェックと掃除
- ノミ・ダニ予防を欠かさない
- 通気性のよい環境を保つ(特に垂れ耳の子)
- アレルギー体質の犬は、食事や皮膚のケアも同時に見直す
日常のちょっとした観察とケアで、外耳炎の再発を大きく減らすことができます。
💗まとめ:耳のかゆみは放っておかないで!
耳をかく・頭を振る・においがする――
それは、犬からの「耳が痛いよ」「かゆいよ」というサインかもしれません。
外耳炎は、初期のうちに治療すれば早く治りますが、放っておくと慢性化して治りにくくなります。
気になる症状が見られたら、早めに動物病院で診てもらいましょう🐶✨
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レラ動物病院
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