犬の歯に良くない食べ物とは?
~大切な歯を守るために気をつけたいこと~
ワンちゃんも人間と同じように、毎日のお食事が体だけでなく歯にも大きな影響を与えます。
今回は、犬の歯に悪影響を及ぼす可能性のある食べ物について詳しくご紹介します!
犬の歯に悪い食べ物とは?
まず、犬の歯に悪いとされる食べ物には次のような特徴があります。
- 歯にくっつきやすい
- 砂糖が多い
- とても硬い
- ベタベタして取れにくい
こうした食べ物は、歯に汚れが残りやすく、歯石や虫歯、歯周病の原因になります。
具体的に注意したい食べ物
①人間用のお菓子(チョコレート、クッキー、ケーキ)
犬にとってチョコレートは中毒を起こす危険がありますが、
それ以外にも人間用のクッキーやケーキは糖分が非常に多く、
**歯垢(プラーク)**ができやすくなります。
また、砂糖の多いものは歯周病菌を増殖させる温床になります。
②柔らかすぎるウェットフード・おやつ
缶詰タイプのごはんや、ペースト状のおやつなど、
やわらかいものばかり食べていると、歯垢がつきやすくなります。
ドライフードに比べ、噛むことで歯垢を落とす効果がないため、
口の中に汚れがたまりやすくなるのです。
③骨や硬すぎるおやつ
一見歯に良さそうに思える骨ガムや牛の蹄(ひづめ)ですが、
硬すぎるものは逆に歯を割る、欠ける原因になります。
とくに、大きな力で噛んだときに犬歯(牙)や奥歯が折れてしまうこともあり、
そのまま放置すると歯髄炎(神経の炎症)を起こすことも。
「硬ければ硬いほどいい」というわけではないので注意しましょう。
④キャラメル・グミ・ベタベタ系おやつ
粘着性の高いおやつは歯にこびりつきやすく、
細菌の温床になりやすいです。
ワンちゃんがなめ続けるタイプの甘いおやつも、歯に悪影響を及ぼす可能性が高いです。
歯に優しいおやつの選び方
では、どんなものを選べばいいのでしょうか?
ポイントは以下の3つです。
- 適度な硬さで、歯を適度に使えるもの
- ベタベタしないもの
- 歯科専門の認証マーク(VOHCマークなど)がついているもの
また、おやつの与えすぎにも注意が必要です。
与える量は「1日に必要なカロリーの10%以内」にしましょう!
食べた後のケアが重要!
どんなに注意していても、食べた後のケアが不十分だと歯に汚れがたまってしまいます。
特に
- ウェットフード中心
- おやつをよくあげる
という場合は、毎日の歯みがきやデンタルガムで口の中を清潔に保つことが大切です。
できれば、食後30分以内にケアできると理想的です。
歯の健康チェックリスト
✅ 口臭が強くなっていないか
✅ よだれが増えていないか
✅ 食べにくそうにしていないか
✅ 歯ぐきが赤く腫れていないか
✅ 歯が黄色くなっていないか
ひとつでも当てはまる場合は、早めに動物病院で診てもらいましょう!
まとめ ~おいしい食事も、きれいな歯も守ろう~
ワンちゃんにとって、おいしい食事やおやつは生活の大きな楽しみです。
でも、それが原因で歯のトラブルを招いてしまっては本末転倒ですよね。
日頃から
- 与えるものの質に注意する
- 食後のケアを忘れない
- 定期的な歯科チェックを受ける
この3つを心がけるだけで、
ワンちゃんの歯と体の健康寿命をぐっと延ばすことができます!
「たかが歯みがき、されど歯みがき」——
今日からできる小さな積み重ねで、大切な家族を守っていきましょう🐶🦴✨
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レラ動物病院
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