デンタルガムを使って歯みがき練習!楽しくステップアップしよう
「歯みがきをしたいけど、うちの子は嫌がってなかなかさせてくれない…」
そんな悩みを持つ飼い主さんはとても多いです。
実は、デンタルガムを上手に活用することで、歯みがきへの第一歩をスムーズに踏み出すことができます!
今回は、お口に触られるのに慣れていない子でも、楽しく歯みがき練習ができる方法をご紹介します。
なぜデンタルガムが歯みがきの練習になるの?
デンタルガムは「噛むことで歯をこすり、汚れを落とす」という目的以外にも、
口周りに触られることに慣れるための“橋渡し”役になります。
わんちゃん・ねこちゃんにとっては、
口に何かをされることは「警戒」や「嫌なこと」になりがち。
しかし、大好きなおやつ=デンタルガムを使えば、
「口に何かされる=嫌なことではない」と少しずつ印象を変えることができるんです!
歯みがきステップ練習法【ガム使用編】
ステップ1:まずはガムをしっかり楽しませる
最初は「これは楽しいもの、おいしいもの」と認識させることが大切です。
噛んでいる間はそっと見守りましょう。
👉 初めての子には、短時間で取り上げる必要はありません。
1本しっかり噛み終わるまで与えてみてOKです。
ステップ2:ガムを噛んでいる最中に「口まわり」に軽く触れる
慣れてきたら、ガムを噛んでいる間に、
優しく口の横やあご下に手を添えてみましょう。
このときは、
- 笑顔で声をかけながら
- 急に触らない
- 無理に口を開けさせない
がポイントです。
👉 触られることに抵抗を示さなければ、「いい子だね~」とたくさん褒めてあげてください!
ステップ3:指やガーゼで歯に触れてみる
次の段階では、指やガーゼを使って前歯あたりに軽く触れてみます。
- ガムを噛んでいる最中に、横からそっとガーゼを当ててみる
- 奥歯ではなく、まずは前歯から
- 時間は数秒で十分!
「触られるのに慣れること」が目標なので、完璧に磨こうとしないことが大事です。
ステップ4:歯みがきペーストをつけてみよう
ガーゼや歯ブラシに、ペット用の歯みがきペーストをつけてみましょう。
多くのペーストはおいしい味がついており、「ごほうび感覚」で受け入れてくれる子もいます。
👉 人間用の歯みがき粉は絶対にNG!
キシリトールなど、中毒の原因になる成分が含まれていることがあります。
ステップ5:歯ブラシにチャレンジ!
ガーゼでの接触に慣れてきたら、いよいよ歯ブラシへ。
このときも、「ガムを噛みながら」「ペーストをなめさせながら」など、安心できる状況で歯ブラシを登場させるのがコツです。
初めは、
- 軽く当てるだけ
- ほんの数秒で終了
- 無理強いしない
歯ブラシに少しずつ慣れさせるイメージで、ゆっくりステップアップしましょう。
練習におすすめのデンタルガムは?
- やわらかすぎず、硬すぎないもの
- 長めのスティック状で持ちやすいもの
- 嗜好性が高く、夢中になれるもの
また、毎日与えても安心な成分かどうかも確認しましょう。
動物病院で販売されている製品や、VOHC認証のあるガムがおすすめです。
デンタルガムのメリットと限界
デンタルガムは便利なケアアイテムですが、**「すべての歯をまんべんなくキレイにできるわけではない」**という限界があります。
とくに、
- 歯の根元
- 歯と歯の間
- 歯石になってしまった汚れ
には、やはり歯ブラシでのケアが最も効果的です。
ですので、デンタルガムはあくまで**「補助的な役割」**と考え、
最終的には歯ブラシでのケアを目指していくことが大切です。
まとめ:無理せず、少しずつ。デンタルガムは歯みがきの第一歩!
デンタルガムを使えば、
歯みがきが苦手な子でも、「お口に触られる」ことに慣れる練習ができます。
一度で完璧にできなくても大丈夫。
ステップを踏んで少しずつ進めていけば、きっと歯みがきへのハードルが下がっていきます。
どうしてもうまくいかない場合は、
病院スタッフが実際にお口チェック&トレーニングのアドバイスをさせていただくこともできますので、ぜひお気軽にご相談ください!
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レラ動物病院
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