デンタルガムの選び方と食べさせ方~注意点も知っておこう~
わんちゃんの歯みがきがなかなか難しいとき、強い味方になるのがデンタルガム。
噛むことで歯垢を落とし、歯周病予防にも役立つ便利なアイテムです。
でも、実は「選び方」や「与え方」を間違えると、思わぬ事故につながることも……。
今回は、デンタルガムを安全に効果的に使うコツを詳しくご紹介します!
そもそもデンタルガムとは?
デンタルガムとは、
わんちゃんが噛むことで歯垢をこすり落とす効果を期待するおやつタイプのケア製品です。
中には、
- 歯垢をからめ取る特殊な繊維構造
- 唾液の分泌を促す成分配合
- 歯石の元になる菌を減らす成分入り
など、歯に優しい工夫がされています。
「おやつ感覚で楽しくケアできる」のが、デンタルガムの最大のメリットですね!
デンタルガムの選び方のポイント
1. 安全性が高いものを選ぶ
まず一番大切なのは、安全に噛める製品であること。
硬すぎるガムや、すぐに小さく割れるガムは、
- 歯が折れる
- 飲み込んで喉に詰まる
など、事故のリスクが高まります。
👉 理想は**「程よい弾力で、しっかり噛みながら少しずつ減っていくタイプ」**。
硬すぎず、適度に噛みごたえがあるものを選びましょう。
2. サイズは体格に合わせて!
ガムのサイズが小さすぎると、丸呑みしてしまう危険性が高まります。
その子の口に合った、飲み込みにくいサイズ感を選びましょう。
目安としては、
- 小型犬→小ぶりだけど、しっかり持って噛めるサイズ
- 中~大型犬→やや大きめ、長めのものが安心
👉 小型犬には特に注意が必要です!
3. 歯科用認証製品だとより安心
アメリカのVOHC(獣医口腔衛生協議会)認証を受けたデンタルガムは、
科学的に「歯垢・歯石を減らす効果」が認められています。
たとえば、
- グリニーズ(VOHC認証あり)
- オーラベット(VOHC認証あり)
こうした製品を選ぶと、より安心して使えます。
4. 添加物やカロリーにも注意
毎日与えるものなので、
- 人工着色料や保存料が少ない
- カロリー控えめ
- 食物アレルギーに配慮された原材料
こうしたポイントにも注目して選ぶと、さらに健康的です。
デンタルガムの食べさせ方~事故を防ぐために~
必ず「そばで見守る」
ガムを与えたら、必ず近くで見守りましょう。
途中で割れたり、小さくなったときに飲み込もうとする子もいます。
👉 飲み込みそうになったら、すぐに取り上げる勇気も必要です!
丸呑みを防ぐ工夫
- できるだけ長い形状を選ぶ
- 途中で柔らかくなったら取り上げる
- あまりにも噛まずに食べようとする子には与えない
また、噛むスピードが速い子には、
ガムを手で持ちながら食べさせる方法も有効です。
喉に詰まるとどうなる?
もしもガムが喉に詰まると、
- 呼吸困難
- 窒息
- 最悪の場合、命に関わる
こともあります。
詰まった場合、すぐに動物病院へ連絡・受診が必要です。
だからこそ、**「与えたら目を離さない」**が鉄則なのです。
こんな子には注意!
- 丸呑み癖がある
- 歯が弱い、歯周病がある
- 小型犬で喉が細い
- シニアで噛む力が弱い
このような子には、無理にガムを与えず、
歯みがきやケアシートなど別の方法を選ぶことをおすすめします。
まとめ:デンタルガムは上手に使えば強い味方!
デンタルガムは、
- 噛むことで歯垢を落とし
- 唾液分泌を促し
- 楽しくデンタルケアができる
とても良いサポートアイテムです。
ただし、
- 安全性の高いものを選ぶ
- 体格に合ったサイズにする
- 目を離さない
この基本ルールを守ることがとても大切です!
「どんなガムがうちの子に合うかな?」と迷ったときは、
ぜひお気軽に動物病院でご相談くださいね。
歯の健康を守って、元気な毎日を一緒にサポートしていきましょう🦷✨
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レラ動物病院
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セカンドオピニオンの方は事前に連絡ください。
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