歯垢と歯石の違いって?そのまま放っておくとどうなる?
「歯に白い汚れが…これって歯垢?それとも歯石?」
「歯石ってゴシゴシすれば取れるの?」
そんな疑問をお持ちの飼い主さんも多いと思います。
でも実はこの2つ、見た目は似ていても中身はまったく別物!
しかも、放置してしまうと歯だけでなく、体全体の健康にも影響が出てしまうことも…。
今日は、歯垢と歯石の違い、そしてケアの大切さについてお話します!
歯垢(プラーク)とは?
歯垢(しこう)=細菌のかたまり
歯垢は、食べかすや口の中の細菌が混ざってできる、白っぽくてネバネバした汚れのことです。
歯の表面や歯と歯の間、歯ぐきとの境目などに付きやすく、時間が経つとどんどん増えていきます。
✅ 特徴まとめ:
- 柔らかくて、歯ブラシやガーゼで拭けば落とせる
- 付着後24〜72時間ほどで歯石になる
- 口臭や歯肉炎の原因になる
歯石とは?
歯石=放置された歯垢が石のように硬くなったもの
歯垢を放っておくと、唾液中のカルシウムと結びついて硬化します。これが「歯石」です。
茶色や黄白色をしていて、ゴリゴリとした手触りに。
歯ブラシや歯みがきでは取れなくなります。
✅ 特徴まとめ:
- 硬くて、自宅でのケアでは除去できない
- 動物病院での**スケーリング処置(超音波など)**が必要
- 歯ぐきの炎症や歯周病を悪化させる原因
歯垢→歯石になるスピードは?
驚くかもしれませんが、歯垢はたった2〜3日で歯石に変化します。
つまり、歯みがきをしないで数日放置するだけで、歯ブラシでは落とせない汚れができてしまうということです。
だからこそ、毎日の歯みがき習慣がとても大切なのです!
歯石を放っておくとどうなる?
歯石の表面はザラザラしており、さらに歯垢がつきやすい状態になります。
その結果、歯ぐきが炎症を起こして赤く腫れたり、歯周病が進行して歯が抜けてしまうこともあります。
また、歯周病菌が血流に乗って心臓や腎臓に影響を及ぼすことも。
お口の健康は全身の健康に直結しているのです。
まとめ:違いを知って、歯の健康を守ろう!
項目 | 歯垢(しこう) | 歯石(しせき) |
---|---|---|
正体 | 細菌+食べかす | 固まった歯垢 |
色・見た目 | 白っぽくネバネバ | 黄色〜茶色でゴリゴリ |
触感 | 柔らかい | 硬い |
取れる? | 歯みがきで取れる | 自宅では取れない(病院で処置) |
問題点 | 歯石に変化しやすい | 歯周病や口臭の原因 |
歯垢は「取れる」、歯石は「取れない」
だからこそ――
歯垢のうちに落とすことが、最大の予防になります!
歯みがきを毎日の習慣にして、愛犬・愛猫の健康を守っていきましょう✨
不安な方は、ぜひ動物病院で「歯のチェック」も受けてみてくださいね!
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レラ動物病院
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