歯みがきで歯石は取れるの?歯石と歯垢の違いを知ろう!
「毎日歯みがきしてるけど、もう歯石がついちゃってる…」
「歯石、ゴシゴシしたら取れるのかな?」
そんなふうに思ったこと、ありませんか?
実は、「歯垢」と「歯石」は似ているようで、全く別モノです。
今回は、歯みがきでできること・できないことをしっかりお伝えします。
歯みがきで“取れる”のは「歯垢(しこう)」
まず、歯みがきで落とせるのは「歯垢(しこう)」と呼ばれる柔らかい汚れです。
これは、食べカスや細菌が混ざったもので、白っぽくてネバネバしており、指やガーゼでも簡単に落とせる段階の汚れです。
この歯垢が残ったままだと、やがて唾液中のミネラルと結びついて硬く固まり、歯石になります。
歯石になると“もう歯みがきでは取れない”
歯石は、歯垢が数日かけて固くなったもので、石のようにガチガチにこびりついたものです。
一度歯石になってしまうと、歯ブラシや指でこすっても取れません。
そのため、
✅「歯石を落とす」ことは歯みがきではできません。
✅ 歯石を除去するには、**動物病院でのスケーリング(専用の機械で削る処置)**が必要です。
歯みがきの本当の目的は“歯石を作らせない”こと!
歯みがきの最大の目的は、歯垢のうちに汚れを落とし、歯石にならないようにすること。
一度歯石になってしまったら、もう歯みがきでは取れないので、
「歯石になる前に落とす」ことがとても大切です。
目安としては、
🗓️ 3日に1回以上の歯みがきが歯石予防に効果的とされています。
できれば毎日が理想ですが、無理のない範囲でも習慣づけましょう。
歯石がすでにある場合は?
もしすでに歯石が目立っている場合は、
動物病院での麻酔下でのスケーリングが必要になります。
⚠️ 無麻酔での歯石取りは、表面の一部しか取れず、歯周ポケット内の汚れが残りやすく危険です。
特に、歯石の下で歯周病が進行しているケースも多いため、しっかりと診断・処置を受けることが大切です。
まとめ:歯石は取れないけど、歯みがきは最強の予防!
✅ 歯みがきで取れるのは「歯垢」まで!
✅ 歯石は病院での処置が必要
✅ 歯垢が歯石に変わるのは、たった数日
✅ 毎日の歯みがきで、歯石を“作らせない”ことが大切
✅ 歯石がある場合は、まず獣医師に相談を!
「歯石は取れない=やっても無駄」ではありません。
むしろ、歯みがきは歯を守るために一番効果的な習慣です。
歯みがきは今日からでも始められます✨
わからないことがあれば、お気軽に動物病院までご相談くださいね!
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レラ動物病院
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