うちの子、口がくさい!?それ、病気のサインかも?
「最近なんだか、お口がくさい…」
「前はこんなにニオわなかったのに…」
ワンちゃんやネコちゃんの**“口臭”**、実は見過ごしてはいけないサインかもしれません。
ただのニオイと思って放っておくと、歯のトラブルや体の病気が隠れていることもあるのです。
今回は、動物たちの口臭の原因や、チェックポイント、そして予防・治療法についてお話します。
口臭の原因ってなに?
犬や猫の口臭には、いくつかの代表的な原因があります。
主なものはこちら👇
① 歯周病
最も多い原因です。
食べカスや歯垢がたまって歯石に変わり、歯茎に炎症が起きている状態を「歯周病」といいます。
歯周病が進行すると、膿や血液、腐敗臭のような強烈なニオイがすることがあります。
② 歯の破折・虫歯(まれに)
特に犬で多いのが、「歯が割れて神経がむき出しになり、そこから感染する」ケース。
人でいう虫歯に近い状態で、悪臭のある口臭や頬の腫れを伴うことがあります。
③ 食べ物のニオイ・異物
おやつやフードの残り、または拾い食いした異物が歯に挟まったり口の中に残っていたりすると、ニオイの原因になります。
ときには小枝、布、おもちゃの破片などが見つかることも…。
④ 内臓の病気(腎臓・糖尿病など)
・腎臓病 → アンモニアのようなニオイ
・糖尿病 → 甘酸っぱいニオイ
このように、お口だけではなく体の中の病気が原因となることもあります。
特に中高齢の子には注意が必要です。
どんな口臭が注意サイン?
以下のような口臭があれば、要注意です!
- 腐ったようなニオイ
- 金属臭、血のようなニオイ
- 甘酸っぱいニオイ(糖尿病の可能性)
- アンモニア臭(腎不全の可能性)
また、「ごはんを食べにくそうにする」「よだれが増えた」「片側だけで噛んでいる」などの行動も合わせて見てみましょう。
口臭の予防・ケア方法
日々のケアと早めのチェックが、歯と健康を守るカギです!
● 歯磨きが基本!
理想は毎日。難しい場合も週に2~3回は頑張ってみましょう。
歯ブラシが難しければ、歯磨きシートや指サック型ブラシからでもOKです。
● デンタルガムやおもちゃも活用
噛むことで歯垢が落ちやすくなりますが、硬すぎるもの(鹿角・ヒヅメなど)は歯が折れる危険があるのでNGです。
● 定期的な歯科健診を!
特に3歳以上のワンちゃん・ネコちゃんには、年に1回以上の歯科チェックをおすすめしています。
麻酔下での歯石除去(スケーリング)も、進行した歯周病を防ぐために有効です。
まとめ:口臭は「サイン」、無視しないで!
✅ 口臭は、歯周病・歯のトラブル・内臓の病気のサイン
✅ 特に中高齢の子は注意!
✅ 毎日のケア&定期チェックで健康な歯をキープ
✅ 気になるニオイは、まず動物病院へ!
「口がくさいからといって我慢してる…」そんな飼い主さんも多いですが、
ニオイの裏には“痛みや病気”が隠れていることがほとんどです。
気になったら、ぜひ一度ご相談くださいね🦷✨
当院では、歯科検診やクリーニングのご相談も随時受け付けております!
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レラ動物病院
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