冬なのに外耳炎?実は多いこの季節の耳トラブル
「外耳炎は夏の病気」というイメージをお持ちの飼い主様は多いかもしれません。
しかし実は、冬にも外耳炎で来院されるワンちゃん・ネコちゃんは少なくありません。今回は、冬に多い外耳炎について、実際の症例を交えながらご紹介します。
今回の症例:冬に急に耳をかき始めたワンちゃん
今回来院されたのは、5歳のトイプードルの男の子。
「最近、耳をよくかく」「頭を振るし、耳が少し臭う気がする」という主訴でした。夏場は特にトラブルがなく、冬になってから症状が出たとのこと。
耳の中を確認すると、赤みと耳垢の増加があり、検査の結果、外耳炎と診断しました。
なぜ冬に外耳炎が増えるの?
冬の外耳炎には、いくつかの特徴的な原因があります。
① 乾燥による皮膚バリアの低下
冬は空気が乾燥し、エアコンや暖房の影響で耳の皮膚も乾燥しやすくなります。皮膚のバリア機能が低下すると、細菌やマラセチア(酵母菌)が増殖しやすくなります。
② シャンプー後の耳の乾燥不足
寒い時期はシャンプーの回数が減りがちですが、シャンプー後に耳の中が十分に乾いていないと、湿気がこもり外耳炎の原因になります。
③ アレルギー症状の悪化
冬でも食物アレルギーやハウスダストによるアレルギーは存在します。皮膚トラブルの一症状として、外耳炎が出ることもあります。
外耳炎のサイン、見逃していませんか?
以下のような症状があれば、早めの受診をおすすめします。
- 耳を頻繁にかく、頭を振る
- 耳が赤い、腫れている
- 耳から嫌なにおいがする
- 耳垢が増えた、色が濃い
- 触るのを嫌がる
「少しかゆそう」程度でも、放置すると慢性化してしまうことがあります。
治療と経過
今回のワンちゃんは、耳の洗浄と点耳薬による治療を行いました。
1週間後にはかゆみが落ち着き、耳の赤みも改善。早期治療により、重症化せずに済みました。
外耳炎は原因に合わせた治療がとても重要です。自己判断で市販のケア用品を使うと、悪化してしまうケースもあるため注意が必要です。
冬の外耳炎を防ぐためにできること
- シャンプー後は耳をしっかり乾かす
- 耳を触らせてくれる子は、定期的に状態をチェック
- 乾燥対策として室内の加湿を意識する
- 気になる症状があれば早めに動物病院へ
まとめ
外耳炎は夏だけの病気ではありません。
冬ならではの乾燥や生活環境の変化が、耳のトラブルを引き起こすことがあります。
「冬だから大丈夫」と思わず、日頃から耳の様子を観察してあげてください。
少しでも気になることがあれば、お気軽にご相談ください。
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