愛犬のかゆみ・赤みは要注意!〜膿皮症の症例報告〜

愛犬のかゆみ・赤みは要注意!〜膿皮症の症例報告〜

こんにちは、〇〇動物病院です。今回は、当院で診察した犬の**膿皮症(のうひしょう)**の症例についてご紹介します。膿皮症は犬に非常に多く見られる皮膚感染症の一つで、早期の対応がとても重要です。


膿皮症とは?

膿皮症とは、皮膚に細菌が感染して炎症を起こす病気です。犬の皮膚には常在菌が存在しますが、皮膚のバリアが弱まったり、免疫力が低下したりすると、細菌が増殖し膿を伴った炎症を引き起こします。主にブドウ球菌が原因となることが多く、症状としては赤み、かゆみ、膿やフケ、脱毛などが見られます。

膿皮症は単独で起こることもありますが、多くの場合はアレルギーやホルモン異常、寄生虫感染などの基礎疾患に伴って発症します。そのため、症状が改善しても再発することが少なくありません。


今回の症例

今回の患者さんは、5歳のミニチュア・ダックスフンドの「モモちゃん」です。

来院時の症状

  • 体全体に赤い斑点や膿のついた小さなブツブツが多数
  • かゆみが強く、足やお腹を頻繁にかく
  • 部分的な毛の薄化(脱毛)

飼い主さんは、「最近かゆがっているし、毛が抜けてきた」と心配されて来院されました。


診断のポイント

診断は視診と皮膚の細菌検査(皮膚擦過検査や培養検査)で行います。モモちゃんの場合、皮膚の表面を綿棒で採取したところ、ブドウ球菌が多数確認されました。また、皮膚の状態から典型的な表在性膿皮症と診断しました。

膿皮症は見た目だけではアレルギーや真菌感染と区別が難しいため、必要に応じて血液検査やアレルギー検査も行います。


治療内容

膿皮症の治療は、原因菌に合わせた抗生物質の投与が基本です。モモちゃんには以下の治療を行いました。

  1. 抗生物質の内服(2週間)
    細菌の増殖を抑えるために処方しました。
  2. 皮膚の洗浄・薬浴
    専用の抗菌シャンプーで、皮膚表面の細菌や膿を洗い流しました。
  3. 基礎疾患の確認と管理
    アレルギーやホルモン異常がないか確認。今回は特に異常は見られませんでした。

治療開始後、数日でかゆみが軽減し、膿のついたブツブツも減少しました。抗生物質は指示通りに飲み切ることが重要で、途中でやめると再発のリスクがあります。


再発を防ぐために

膿皮症は一度治っても再発しやすい病気です。再発防止のためには以下のポイントが大切です。

  • 定期的なシャンプーやスキンケア
  • 体重管理や健康維持(免疫力低下を防ぐ)
  • アレルギーやホルモン異常がある場合は早期治療
  • 皮膚に異常を感じたら早めの受診

飼い主さんが早めに気づくことで、悪化を防ぎ、犬のストレスも軽減できます。


まとめ

今回のモモちゃんの症例からもわかるように、犬の皮膚トラブルは放置すると症状が悪化することがあります。膿皮症は比較的よく見られる病気ですが、適切な診断と治療で改善可能です。

皮膚の赤み・かゆみ・膿などの症状が見られたら、自己判断せず動物病院での診察をおすすめします。

犬の健康で快適な生活のために、皮膚トラブルには早めの対応が鍵です!

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