犬の皮膚乾燥症例:早期発見とケアが大切です

犬の皮膚乾燥症例:早期発見とケアが大切です

こんにちは、レラ動物病院です。今回は、犬の「皮膚乾燥(ドライスキン)」に関する症例をご紹介します。犬の皮膚は私たち人間と同じように外部環境の影響を受けやすく、乾燥は放置するとかゆみや皮膚炎につながることがあります。早期に適切なケアを行うことが大切です。


症例紹介

今回ご紹介するのは、5歳のミニチュア・ダックスフンドの「モカちゃん」です。オーナー様は、最近モカちゃんの背中や耳の周りの毛がパサつき、皮膚が粉をふいたように見えることに気づきました。特に冬場になると症状が悪化する傾向がありました。

来院時の皮膚の状態は、全体的に乾燥しており、かゆみのサインとして軽い掻き壊しが見られました。触れるとザラザラとした感触で、毛並みも艶がなくなっていました。


診察と原因の確認

犬の皮膚乾燥にはいくつかの原因があります。モカちゃんの場合、以下のような要因が考えられました。

  1. 季節性の乾燥
     冬場は空気が乾燥しやすく、室内の暖房も皮膚の水分を奪います。
  2. シャンプーの影響
     頻繁にシャンプーを行っている場合、皮膚の天然の油分が失われ、乾燥しやすくなります。
  3. 食事や栄養の偏り
     皮膚や被毛の健康には、必須脂肪酸やタンパク質が重要です。食事内容の偏りが乾燥の一因になることがあります。
  4. 基礎疾患の可能性
     アトピー性皮膚炎や甲状腺機能低下症などの病気が関与している場合もあります。

診察では、皮膚の状態や毛艶、掻き壊しの程度を確認し、必要に応じて血液検査やアレルギー検査を行います。モカちゃんの場合、血液検査では大きな異常はなく、季節性乾燥と食生活が主な原因と判断されました。


治療・ケアの方針

モカちゃんには以下のようなケアを行いました。

  1. 保湿シャンプーの使用
     低刺激で皮膚の油分を保ちながら洗えるシャンプーに変更しました。
  2. 皮膚用保湿剤の塗布
     乾燥が強い部分には、犬用の保湿ローションを毎日塗布しました。
  3. 食事の見直し
     オメガ3脂肪酸やタンパク質を補うフードを提案しました。
  4. 生活環境の工夫
     室内の加湿器を使用し、空気の乾燥を和らげる工夫を行いました。

これらの対策により、1か月ほどでモカちゃんの皮膚の乾燥は改善し、毛艶も戻ってきました。オーナー様からは「触るとしっとりしてきた」と嬉しい報告をいただきました。


まとめ

犬の皮膚乾燥は、軽視しがちですが放置するとかゆみや皮膚炎の原因となります。日常的に毛並みや皮膚の状態を観察し、乾燥が見られたら早めに獣医師に相談することが重要です。
特に冬場や室内犬では乾燥が起こりやすいため、シャンプーの頻度や食事、生活環境の工夫が効果的です。

モカちゃんの症例のように、早期に適切なケアを行えば、乾燥は改善可能です。愛犬の皮膚の健康を守るため、定期的なチェックとケアを心がけましょう。

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