犬の軟部外科手術後リハビリと管理|回復を早め合併症を防ぐために
軟部外科手術は、消化管・泌尿器・呼吸器・腫瘍など、命や生活の質に直結する重要な治療です。
手術が無事に終わった後も、術後の管理とリハビリが回復を大きく左右します。
今回は、犬の軟部外科手術後に必要なリハビリやご家庭での注意点について解説します。
軟部外科手術とはどんな手術?
対象となる主な疾患
軟部外科では、骨や関節以外の臓器・組織を扱います。
- 消化管異物・腸閉塞
- 胃捻転
- 膀胱結石・会陰ヘルニア
- 腫瘍切除(皮膚・乳腺・腹腔内)
- 子宮蓄膿症
これらは術後管理が不十分だと合併症を起こしやすい手術です。
なぜ軟部外科でもリハビリ・管理が重要なのか
傷の治癒と内臓の回復を助ける
軟部外科では、見た目以上に体の内部がダメージを受けています。
適切な安静と段階的な活動再開が、臓器の回復を助けます。
合併症の予防
過度な運動や誤った管理は、
- 傷口の離開
- 内出血
- ヘルニア再発
などのリスクを高めます。
軟部外科手術後の回復ステージ
急性期(術後〜約1週間)
最も重要なのは安静と観察です。
注意点
- ケージレストを基本
- 傷口を舐めさせない
- 食欲・排泄・元気の確認
回復期(術後1〜3週間)
体調が安定し、少しずつ日常生活に戻す時期です。
管理のポイント
- 短時間の散歩再開
- 無理な動きや興奮を避ける
- 食事内容の調整
安定期(術後3週間以降)
臓器や創部が安定し、通常生活へ戻していきます。
目標
- 体力回復
- 再発・合併症の予防
- 体重管理の再開
軟部外科手術後に特に重要な体重・栄養管理
体重増加は大きなリスク
術後は運動量が低下するため、体重が増えやすくなります。
体重増加は、腹圧上昇や創部への負担につながります。
消化に配慮した食事管理
消化管手術後では、
消化吸収の良いフードや、少量頻回給餌が必要になることもあります。
ご家庭でできる術後サポート
生活環境の工夫
- 静かに過ごせるスペースを確保
- 滑りにくい床環境
- 興奮しやすい刺激を避ける
観察すべきサイン
- 食欲低下
- 嘔吐・下痢
- 傷口の腫れや赤み
異変を感じたら、早めの受診が重要です。
こんな場合は早めに動物病院へ相談を
要注意サイン
- 元気が戻らない
- お腹を痛がる様子がある
- 排尿・排便の異常
- 傷口を気にし続ける
早期対応が重篤な合併症を防ぎます。
まとめ|軟部外科手術後の管理が予後を左右します
軟部外科手術は、術後の過ごし方が治療の一部です。
適切な安静、段階的な活動再開、体重・栄養管理を行うことで、
回復はよりスムーズになり、再発や合併症の予防につながります。
当院では、
- 軟部外科手術後の生活指導
- 食事・体重管理のサポート
- 術後経過に合わせたフォローアップ
を行っています。
術後の管理や過ごし方に不安がある方は、ぜひお気軽にご相談ください。
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レラ動物病院
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