猫の飲水量アップで健康維持!~症例と工夫の紹介~
こんにちは、レラ動物病院です。冬になると、猫がこたつやストーブのそばで過ごす時間が増え、水をあまり飲まなくなることがあります。猫はもともと水分摂取が少ない動物ですが、飲水量が不足すると腎臓病や尿路結石などのリスクが高まります。今回は、飲水量が少ない猫の症例を紹介しながら、飲水量を増やす工夫について解説します。
1. 症例紹介:9歳のスコティッシュフォールド「モモちゃん」
今回の症例は9歳のスコティッシュフォールド、モモちゃんです。飼い主様が「最近、トイレの回数が減って元気も少し元気がない」と来院されました。触診や血液検査を行った結果、軽度の脱水と血漿の濃縮が認められました。尿検査では軽い尿比重の上昇もあり、水分摂取量の不足が疑われました。
モモちゃんは元気そうに見えても、日中ほとんどこたつの中で過ごしており、水を飲む機会が少なかったことが原因と考えられました。
2. 猫が水を飲まない理由とは?
猫が水を飲まないのはよくあることですが、理由は様々です。
- 本能的に少量しか飲まない
猫は砂漠環境に適応してきたため、少ない水分でも生きられる体質です。 - 環境要因
水皿が遠い、汚れている、水の量や温度が好みでない場合、飲まないことがあります。 - 食事内容
ドライフード中心の猫は水分摂取量が不足しやすく、ウェットフードを食べていない場合は要注意です。 - 健康問題
腎臓病や口内炎、尿路結石などがあると、痛みや不快感で水を飲みにくくなります。
モモちゃんは健康状態に大きな問題はありませんでしたが、冬場のこたつ生活で自然に水分摂取量が減っていました。
3. 飲水量を増やす工夫
猫の飲水量を増やすためには、飼い主が工夫することが重要です。モモちゃんに行った対策をいくつかご紹介します。
3-1. 水の置き場所を工夫する
- 複数の場所に水を置き、猫がこたつやストーブにいるときでもアクセスできるようにする。
- 静かな場所に水を置くことで、猫が安心して飲めます。
3-2. 水皿を工夫する
- 浅く広い皿や陶器・ガラス製の皿を使用すると飲みやすい猫が多いです。
- 金属やプラスチックの皿は、匂いを嫌って飲まない場合があります。
3-3. 流れる水を利用する
- 猫用のウォーターファウンテンを使うと、流れる水に興味を示して飲む猫が増えます。
- 水が新鮮に見えることもポイントです。
3-4. ウェットフードの活用
- 水分量が多いウェットフードを食事に取り入れると、自然に水分を摂取できます。
- ドライフードと混ぜることも可能です。
3-5. 水の温度や味を変える
- 少しぬるめの水や、ペット用ミルクを薄めたものを試すことで飲む猫もいます。
4. 環境と観察も大切
飲水量を増やすだけでなく、猫の行動や健康状態を日々観察することも重要です。
- トイレの回数や尿の量・色をチェックする
- 水を飲む回数や量を記録して変化を把握する
- 口腔内や皮膚の状態も定期的に確認する
モモちゃんの場合、上記の工夫をしたことで1週間ほどで水分摂取量が改善し、トイレ回数も正常化しました。
5. まとめ
猫の水分摂取は健康維持に直結します。特に冬場はこたつやストーブで長時間過ごす猫が多く、自然に水を飲む量が減りがちです。飲水量を増やすためのポイントは以下の通りです。
- 水の置き場所を複数用意する
- 水皿やウォーターファウンテンを工夫する
- ウェットフードで水分を補給する
- 水の温度や味を工夫する
- トイレの回数や尿量、皮膚の弾力を観察する
モモちゃんのように、少しの工夫で冬でも安全に水分を摂取させることができます。猫の健康を守るために、毎日の飲水管理を習慣にしましょう。
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