冬でも油断禁物!ノミ・マダニは寒い季節でも存在します

冬でも油断禁物!ノミ・マダニは寒い季節でも存在します

こんにちは、〇〇動物病院です。冬になり気温が下がると、「ノミやマダニはもういないのでは?」と思われる飼い主様も多いかもしれません。しかし、実際には寒い季節でも猫や犬の周りに潜むことがあります。今回は、冬に発生したノミ・マダニ症例をもとに、そのリスクと予防法をご紹介します。


1. 症例紹介:12歳のシーズー「ポチくん」

今回ご紹介するのは、12歳のシーズー犬、ポチくんです。飼い主様が「最近、首周りを頻繁にかゆがる」と来院されました。体をチェックすると、耳の後ろや首回りに小さな黒い点が確認されました。ルーペで確認すると、それはノミの糞や成虫でした。

驚くことに、来院時の気温は氷点下近くの冬でした。飼い主様は「冬だからノミはいないと思っていた」とのことでしたが、ポチくんの症例は冬でもノミが活動する可能性を示しています。


2. 冬でもノミ・マダニはなぜ存在するのか?

ノミやマダニは寒い季節でも完全に活動を止めるわけではありません。理由は以下の通りです。

  • 室内飼育の環境が暖かい
     暖房の効いた室内は、ノミにとって十分活動できる温度です。特に猫や犬が寝床にしているカーペットやソファ、ペットベッドはノミが潜みやすい場所です。
  • マダニの越冬形態
     マダニは卵や幼虫の状態で冬を越すことがあります。暖かい日や室内環境では、思わぬタイミングで活動を再開することがあります。
  • ペット同士や外出による持ち込み
     散歩やドッグラン、他の動物との接触により、冬でもノミ・マダニがペットに付着することがあります。

そのため、冬でも完全に予防をやめて良いわけではありません。


3. ノミ・マダニ感染のリスク

ノミやマダニは単にかゆみを引き起こすだけでなく、以下の健康リスクがあります。

  • 貧血
     特に子犬や高齢犬では、ノミの吸血による貧血が起こることがあります。
  • 皮膚炎・かゆみ
     ノミの唾液や刺咬により、アレルギー性皮膚炎を引き起こすことがあります。
  • 感染症の媒介
     マダニはバベシア症やライム病、重症熱性血小板減少症(SFTS)の原因になることがあります。猫の場合も、ノミが媒介する「猫ひっかき病」のリスクがあります。

ポチくんは軽度の皮膚炎と軽いかゆみで済みましたが、放置すると皮膚症状が悪化したり、他のペットに感染が広がる可能性があります。


4. 診察と治療

ポチくんはまず全身をチェックし、ノミの数と皮膚の状態を確認しました。皮膚に軽度の赤みとフケが見られたため、以下の対応を行いました。

  1. 駆虫薬の投与
     ノミ・マダニ駆除用のスポットオンタイプを使用しました。効果は数時間~数日で現れます。
  2. 皮膚ケア
     かゆみを抑えるために、低刺激のシャンプーで優しく洗浄しました。
  3. 環境清掃
     ペットベッド、カーペット、ソファなど、ノミが潜みやすい場所を掃除・洗浄しました。掃除機をかけ、洗えるものは洗濯しました。

1週間後にはかゆみも減り、皮膚炎も改善しました。


5. 冬のノミ・マダニ予防のポイント

冬だからと油断せず、以下の予防をおすすめします。

  • 通年予防
     ノミ・マダニ予防薬は、寒い季節も継続することが安心です。室内飼いでも油断できません。
  • 散歩後のチェック
     散歩や外出後は、犬や猫の体を念入りにチェックし、マダニの付着を確認します。
  • 寝床や室内環境の清掃
     カーペットやペットベッドを定期的に掃除・洗濯し、ノミの卵や幼虫を減らします。
  • 症状が出たら早めに受診
     かゆみやフケ、赤みなどが出たら、自己判断せず動物病院で診察を受けましょう。

6. まとめ

冬でもノミ・マダニは完全には消えません。室内の暖かい環境や外出による持ち込みで、ペットに寄生することがあります。症状が軽くても、かゆみや皮膚炎、感染症のリスクがあるため、予防と早期対処が重要です。

  • 寒い季節も通年予防を継続
  • 室内環境や寝床の清掃を徹底
  • 症状が出たら早めに動物病院へ

ポチくんの症例のように、冬でも正しいケアと早期対応でペットの健康を守ることができます。飼い主様の観察と予防意識が、愛犬・愛猫の快適な冬生活につながります。

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レラ動物病院
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