毛がある犬も防寒が必要?症例と冬のお散歩対策
こんにちは、レラ動物病院です。冬になると「うちの犬は毛があるから服は必要ないですよね?」というご相談をよくいただきます。確かに犬には毛がありますが、毛の種類や体格、年齢によっては防寒対策が必要なことがあります。今回は実際の症例を交えながら、犬の防寒について解説します。
1. 症例紹介:8歳の柴犬「ハナちゃん」
今回ご紹介するのは、8歳の柴犬、ハナちゃん。飼い主様は「毛があるから冬でも大丈夫」と思っていましたが、最近散歩中に震えていることが増えたと来院されました。診察では特に病気はありませんでしたが、体重の減少と少し震える様子が見られました。
飼い主様に詳しくお話を伺うと、外気温が5度前後の寒い日でも、裸のままお散歩に出ていたとのことです。柴犬はダブルコートで寒さに強い犬種ですが、年齢や体脂肪の状態によって寒さの影響を受けやすくなることがあります。
2. 犬に毛があるからといって寒さに強いわけではない
犬の毛は防寒に役立ちますが、種類や密度によって効果が変わります。
- ダブルコート犬
柴犬や秋田犬、シベリアンハスキーなどは、下毛が密で保温効果が高いです。ただし高齢犬や脂肪が少ない犬は寒さに弱くなることがあります。 - シングルコート犬
トイプードルやチワワなどは毛が長くても下毛が少なく、防寒効果は低めです。小型犬は特に寒さで体温が下がりやすいため、服やブランケットが有効です。 - 短毛犬や高齢犬
短毛犬は寒さに弱く、シニア犬は体温調節能力が低下するため、防寒対策が必要です。
ハナちゃんの場合は、年齢による体温維持の低下と体脂肪の少なさが震えの原因でした。
3. 防寒対策のポイント
犬の防寒は毛の種類や年齢、体調に合わせて行うことが大切です。
- 服やジャケットの着用
小型犬や短毛犬、高齢犬には特におすすめです。散歩時や室外での活動時に着せると体温低下を防げます。 - 散歩時間の調整
寒い日には散歩時間を短くしたり、日中の暖かい時間帯に出すと負担が少なくなります。 - 足元の保護
雪や氷、塩化カルシウムによる足のダメージを防ぐため、犬用ブーツを使うこともあります。 - 屋内の暖かい環境
室内でも高齢犬や小型犬は寒さを感じやすいので、毛布やベッドで暖かく過ごせる環境を用意します。
ハナちゃんには、散歩時に軽量の防寒ジャケットを着せ、散歩時間を短縮して暖かい日中に散歩するようにしました。さらに室内ではふわふわのベッドで過ごすことで、震えは改善しました。
4. 犬が寒さを感じているサイン
犬は言葉で伝えられないため、飼い主がサインに気づくことが重要です。
- 震えている
- 丸まって寝る時間が増えた
- 足先や耳が冷たく感じる
- 活動量が減った
- 食欲の低下や元気の低下
こうしたサインが見られたら、防寒対策を強化したり、必要に応じて動物病院に相談してください。
5. まとめ
毛がある犬でも、年齢や体格、毛質によっては寒さに弱くなることがあります。ハナちゃんの症例から学べるポイントは以下です。
- 小型犬、短毛犬、高齢犬は防寒が必要
- 寒さを感じたら服やブランケットで体温を維持
- 散歩時間や足元の安全にも注意
- 震えや元気の低下は寒さのサイン
毛があるからといって油断せず、犬に合った防寒対策をすることが、冬を健康に快適に過ごすためのポイントです。
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