心臓病・腎臓病がある犬猫の麻酔管理|安全に手術を行うために
心臓病や腎臓病がある犬猫にとって、全身麻酔は不安の大きいものです。
しかし、これらの病気があるからといって、すべての手術や検査ができないわけではありません。
適切な評価と麻酔管理を行うことで、安全性を高めることが可能です。
今回は、心臓病・腎臓病がある場合の麻酔管理について解説します。
心臓病・腎臓病と麻酔の関係
心臓病がある場合の注意点
麻酔薬は、心拍数や血圧に影響を与えるため、
心臓の機能が低下している場合は循環不全のリスクがあります。
腎臓病がある場合の注意点
麻酔薬は腎血流を低下させることがあり、
腎機能が低下していると術後に腎臓病が進行する可能性があります。
麻酔リスクが高くなりやすいケース
病気の進行度
- 心雑音が強い
- 心不全の既往がある
- 腎数値(BUN・Cre)が高い
病気の進行度により、麻酔計画は大きく変わります。
高齢や併発疾患
高齢の犬猫や、他の持病を併せ持つ場合は、
より慎重な管理が必要です。
術前に行う重要な評価
心臓病がある場合の検査
- 心エコー検査
- 胸部レントゲン
- 心臓マーカー検査
心臓の状態を正確に把握します。
腎臓病がある場合の検査
- 血液検査
- 尿検査
- SDMA測定
腎機能の評価を行い、リスクを見極めます。
心臓病・腎臓病がある犬猫の麻酔管理
麻酔計画の工夫
- 心臓・腎臓への負担が少ない麻酔薬の選択
- 麻酔量を最小限に調整
- 鎮痛薬の併用による麻酔量削減
麻酔中の徹底した管理
麻酔中は、
- 心拍数・血圧
- 呼吸状態
- 酸素飽和度
を常にモニタリングします。
点滴管理の重要性
腎臓病がある場合は、
過不足のない点滴管理が重要です。
心臓病がある場合も、過剰な輸液は避けます。
術後管理とフォローアップ
術後の注意点
- 呼吸状態の観察
- 食欲や排尿の確認
- 血液検査による再評価
異常があれば早期対応します。
まとめ|持病があっても安全性を高めることはできます
心臓病・腎臓病がある犬猫の麻酔では、
事前評価・麻酔計画・術後管理のすべてが重要です。
リスクを正しく理解し、適切な管理を行うことで、
安全に手術や検査を受けることが可能になります。
当院では、
- 心臓病・腎臓病の状態評価
- 個別に最適化した麻酔計画
- 麻酔中・術後の徹底した管理
を行っています。
麻酔に関する不安や疑問があれば、どうぞお気軽にご相談ください。
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レラ動物病院
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