🐾犬や猫の皮膚がかゆい!その原因は?
「最近、かゆがって体をよくかいている」「毛が抜けて地肌が見える」
そんなお悩み、ありませんか?
犬や猫が皮膚をかゆがるのには、さまざまな原因があります。
一見同じように見えても、原因によって治療法が異なるため、自己判断で市販の薬を使うのは危険です。
今回は、犬猫の皮膚のかゆみの主な原因と、ご家庭で気をつけたいポイントを解説します。
🐜① ノミやダニなどの寄生虫
犬や猫の皮膚トラブルで最も多いのが、ノミやマダニなどの寄生虫によるかゆみです。
ノミの唾液にアレルギー反応を起こすと、首の後ろや腰、尾の付け根などを強くかくようになります。
また、マダニが皮膚に噛みつくと、かゆみだけでなく炎症や感染症を引き起こすことも。
完全室内飼いでも、飼い主さんの服や靴を介して侵入することがあります。
そのため、毎月のノミ・ダニ予防薬をきちんと続けることがとても大切です。
🧫② カビや細菌などの感染症
皮膚には常在菌が存在しますが、免疫力が落ちたり皮膚が傷ついたりすると、細菌性皮膚炎や真菌(カビ)感染を起こすことがあります。
- フケが多い
- ベタつく
- 円形の脱毛がある
- 赤みや膿を伴う
このような症状が見られたら注意が必要です。
特に真菌(皮膚糸状菌)は、人にも感染することがあるため、早めに受診しましょう。
🌸③ アレルギー性皮膚炎
犬や猫にも、人と同じようにアレルギー体質の子がいます。
原因は主に次の3つです。
- ノミアレルギー(ノミの唾液に反応)
- 食物アレルギー(特定のタンパク質などに反応)
- 環境アレルギー(アトピー性皮膚炎)(ハウスダスト・花粉・カビなど)
アレルギー性皮膚炎は、かゆみが強く、顔・耳・足先・お腹などをよくかくのが特徴です。
治療には、アレルゲンの特定と除去、内服・外用薬によるかゆみのコントロールが必要になります。
🍽️④ 栄養バランスや皮膚の乾燥
偏った食事や栄養不足も、皮膚のバリア機能を低下させ、かゆみの原因になります。
特に、脂肪酸(オメガ3・オメガ6)やビタミンが不足すると、乾燥やフケ、毛づやの低下が見られることがあります。
また、冷暖房による室内の乾燥も皮膚トラブルを悪化させる原因に。
加湿器を使い、湿度40〜60%を保つことで皮膚の健康をサポートできます。
💦⑤ ストレスや舐めグセ
犬や猫は、ストレスや退屈から自分の体を舐め続けてしまうことがあります。
これを「舐性皮膚炎(しせいひふえん)」と呼び、皮膚が赤くただれたり、毛が抜けたりすることも。
環境の変化や運動不足、寂しさが原因のこともあるため、生活環境を見直すことも大切です。
遊びやスキンシップを増やし、安心できる時間をつくってあげましょう。
🩺動物病院でできること
皮膚のかゆみの原因は、見た目だけでは判断が難しい場合が多く、
動物病院では次のような検査を行います。
- 皮膚の顕微鏡検査(寄生虫・カビの確認)
- 細菌培養検査
- アレルギー検査
- 血液検査による全身状態のチェック
原因が分かれば、適切な治療(内服薬・外用薬・スキンケア・食事療法など)を行うことができます。
🧴日常ケアでできる予防ポイント
- 定期的なノミ・ダニ予防
- 皮膚に優しいシャンプーや保湿剤の使用
- ブラッシングで皮膚の血行促進と早期発見
- バランスの取れた食事と十分な水分補給
- ストレスの少ない環境づくり
日々のちょっとしたケアが、かゆみ予防に大きく役立ちます。
💗まとめ:かゆみは「皮膚からのSOS」
犬や猫が体をよくかく、舐める、噛むといった行動は、「皮膚に違和感があるよ」というサインです。
かゆみを我慢させると、皮膚の炎症が悪化し、治療に時間がかかってしまうこともあります。
少しでも「おかしいな」と感じたら、早めに動物病院へ相談を。
皮膚の健康を守ることは、ワンちゃん・ネコちゃんの快適な毎日を守ることにつながります🐾✨
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レラ動物病院
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