顔を触ると嫌がる?
もしかして歯が痛いのかも!犬・猫の歯のトラブルにご注意を
こんにちは、〇〇動物病院です。
「最近、うちの子が顔を触られるのを嫌がるようになった」
「撫でようとしたら、顔をそむけたり、怒るような仕草をする」
そんな変化に気づいたことはありませんか?
犬や猫が顔を触られるのを嫌がるようになったとき、性格の問題や機嫌のムラだけでなく、お口の中にトラブルが起きているサインかもしれません。
今回は、「顔を触られるのを嫌がる」という行動から考えられる、歯や歯茎の痛みについてお話しします。
顔を触られると嫌がるのはなぜ?
犬や猫も、人と同じように痛みを感じます。
特に歯や歯茎にトラブルがある場合、周囲の顔やあごに触れられると不快に感じ、嫌がったり、怒ったりすることがあります。
こんな行動が見られたら、要注意です。
- 顔の片側を触ると嫌がる
- 撫でようとすると逃げる・怒る
- 食べ物を片方の歯だけで噛む
- 硬いおやつを嫌がるようになった
これらは、お口の中の不快感や痛みが原因かもしれません。
よくある歯のトラブルとは?
◆ 歯周病(ししゅうびょう)
最も多い口腔トラブルのひとつです。
歯垢や歯石がたまり、歯茎が炎症を起こすことで、腫れ・出血・痛みが起こります。重症化すると、歯が抜けたり、顎の骨が溶けることも。
◆ 歯の破折(はせつ)
固いおもちゃや骨などをかじったときに、歯が折れてしまうことがあります。折れた歯の内部(神経)に細菌が入り込むと、激しい痛みや膿がたまり、顔の腫れにつながることも。
◆ 口腔内の腫瘍
まれに、口の中や顎に**腫瘍(できもの)**ができているケースもあります。
痛みや出血、片側だけのよだれ、顔の非対称な腫れなどが見られる場合、早めの検査が必要です。
歯のトラブルを疑う「サイン」
普段の生活の中で、以下のような変化が見られた場合は、歯や口の中に問題がある可能性があります。
- ごはんを食べにくそうにしている
- よだれが増えた(特に片側だけ)
- 口臭が強くなった
- 口を気にして前足でこすろうとする
- 顔の一部だけ腫れている
- 抱っこやスキンシップの際に怒るようになった
一見すると「機嫌が悪いだけかな?」と思うような変化でも、体のSOSであることが少なくありません。
放置するとどうなるの?
犬や猫は、多少の痛みを我慢してしまう動物です。そのため、症状がかなり進行してからようやく変化に気づくこともあります。
特に歯周病は、放置すると細菌が血液にのって全身に回り、心臓病や腎臓病のリスクを高めることも。
「なんとなく元気がない」「最近ちょっと変だな」
そう感じた時点で、早めに診察を受けることをおすすめします。
歯の健康は日々のケアから
歯のトラブルを予防するには、毎日のケアも大切です。とはいえ、いきなり歯ブラシを使うのは難しいですよね。
おすすめのケア方法はこちら:
- 歯磨きシートで優しくふき取る
- 歯磨きガムやデンタルトリーツを活用
- 歯ブラシはお口に慣れる練習から始める
- おやつは硬すぎないものを選ぶ
無理せず、少しずつ慣れていくことが成功のポイントです。
まとめ:顔を嫌がるのは、体からのサイン
犬や猫が顔を触られるのを嫌がるようになったら、歯の痛みや口の中の病気が隠れているかもしれません。
早めに動物病院で診察を受けることで、
・原因の特定
・必要な処置(歯石除去・治療)
・今後のケア方法のアドバイス
ができます。
レラ動物病院では専門外来もございます。
気になる症状があればお気軽にご相談ください。
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