犬の歯磨き、裏側が難しい?磨き方のコツを徹底解説!
「犬の歯磨きをしているけど、裏側がうまく磨けない」「嫌がってすぐ口を閉じちゃう」――そんなお悩みを持つ飼い主さんはとても多いです。歯の裏側(舌側)こそ、汚れが溜まりやすく、歯周病のリスクが高まる場所。今回は、犬の裏側の歯を上手に磨くためのコツや練習方法を、動物病院の視点からご紹介します。
なぜ裏側の歯磨きが大切なの?
犬の歯は表面(頬側)よりも、実は裏側(舌側)や奥歯の間に汚れが溜まりやすい傾向があります。
⬛ 裏側に汚れがつきやすい理由
- 舌で自然に汚れが取れるわけではない
- 食べ物のカスが奥に詰まりやすい
- 飼い主から見えにくく、磨きにくい
この部分に歯垢が残り続けると、歯石化しやすく、歯周病や口臭、最悪の場合は抜歯が必要になることもあります。だからこそ、裏側まできちんとケアすることが重要なんです。
裏側が磨きにくい理由と、どう向き合う?
⬛ よくあるお悩み
- 口を開けてくれない
- 嫌がってすぐに頭を動かす
- 指や歯ブラシが奥まで届かない
特に犬にとって「口を触られること」は本能的に嫌がる行為。無理に押さえつけたり、強引に磨こうとすると逆効果になります。
今日からできる!裏側を磨くためのステップとコツ
1. まずは「口に触られる」ことに慣れさせよう
いきなり歯ブラシを使うのではなく、以下のようなステップで慣らすのが成功のコツです。
- 口元を優しく触る練習から(1日数秒)
- ごほうびを与えて、「口に触られる=良いこと」と学習させる
- 指で唇をめくる練習へステップアップ
2. 歯ブラシ選びは柔らかくて小さいものを
裏側に届きやすく、口に負担が少ない歯ブラシを選びましょう。
- ヘッドが小さめの犬用歯ブラシ
- 指サック型の歯ブラシも便利
- 歯ブラシが苦手な子には、歯磨きシートやガーゼも代用可(ただし歯垢除去力はやや低め)
3. 裏側を磨くときの姿勢がポイント!
実は磨きやすい姿勢をとるだけでも、裏側にアプローチしやすくなります。
- 小型犬の場合:飼い主の膝に仰向けに寝かせる
- 中〜大型犬の場合:後ろから回り込むようにして、頭を軽く支える
この姿勢だと、上顎の裏側(内側)にもスムーズに歯ブラシが届きます。
4. 「チョンチョン磨き」でOK!
無理にゴシゴシせず、1〜2秒程度の「チョンチョン磨き」を数回に分けて行いましょう。
- 奥歯の裏は、短時間で数本ずつ狙う
- 毎日全て磨こうとせず、「今日は右奥、明日は左奥」というように分割ケアも有効
どうしても難しいときはどうする?
⬛ 無理せずプロに頼るのも選択肢
どうしても自宅での裏側ケアが難しい場合は、定期的に動物病院やトリマーによる歯科ケアを受けるのもひとつの方法です。麻酔を使わずに歯石除去を行うメニューも増えてきています。
また、歯磨きトレーニングの相談にも応じていますので、お気軽にお尋ねください。
まとめ:裏側もきちんと磨いて、お口の健康を守ろう
犬の歯の健康は、毎日の積み重ねがとても大切です。最初は難しく感じる裏側の歯磨きも、少しずつ慣らしていけば、必ずできるようになります。飼い主さんと愛犬が楽しく、ストレスなく歯磨きを続けられるよう、私たちも全力でサポートします!
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レラ動物病院
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