ペットから人にうつる?歯周病菌のリスクとは
犬や猫は私たちの大切な家族。
そんなペットから「歯周病菌が人間にうつる」と聞くと、驚いてしまうかもしれませんね。
今回は、ペットから人に歯周病菌がうつる可能性や、注意するポイントについて詳しく解説します!
ペットと人間、口の中の細菌は違う
まず知っておきたいのは、犬や猫と人間とでは、口の中にいる細菌の種類がかなり違うということです。
犬や猫には、彼ら特有の口腔内細菌が存在しており、人間とは菌のバランスや種類が異なります。
そのため、通常の生活で簡単にペットの歯周病菌が人間にうつって問題を起こすということは、基本的にはまれだと考えられています。
それでも注意が必要なケース
とはいえ、免疫力が低下している人や、特定の環境下では注意が必要です。
- 高齢者
- 赤ちゃん
- 基礎疾患(糖尿病・がん治療中など)がある人
- 免疫抑制剤を使用している人
これらの方は、通常なら問題にならない程度の細菌でも、感染症を引き起こすリスクが高まることがあります。
また、ペットが重度の歯周病を患っている場合、
- よだれ
- 唾液の飛沫
- 口の中をなめた手で触る
といったことで、細菌が人の体内に入る可能性はゼロではありません。
どんな病気が起こることがある?
非常にまれではありますが、ペット由来の細菌によって以下のような症状が報告されています。
- 皮膚感染症(ひっかき傷や咬み傷から)
- 軽い口内炎
- 喉の痛み
- ごくまれに、重篤な感染症(免疫が極端に低い場合)
特にペットが重度の歯周病で、口の中に膿がたまっている場合などは、細菌量が非常に多くなっているため、注意が必要です。
日常生活でできる予防策
① ペットの口腔ケアをしっかり行う
ペットの口の中が清潔で健康なら、そもそもリスクは大幅に減ります!
日常の歯みがきや、定期的な歯科チェックを欠かさないようにしましょう。
② ペットの口を直接なめさせない
可愛くても、口や顔をペロペロなめさせるのは控えましょう。
また、ペットのよだれがついた手で目や口を触らないように気を付けましょう。
③ 手洗いをこまめにする
ペットに触れた後は、必ず手を洗う習慣をつけましょう。
特に食事前や目・鼻・口に触る前は手洗いが大切です。
まとめ:過度に心配せず、正しいケアを
ペットから人間に歯周病菌がうつって病気になるケースは、非常にまれです。
だからといって「ゼロ」とも言えないので、普段から口腔ケアと衛生管理をしっかり行うことが大切です。
お互いに健康でいるために、
- ペットの歯みがき習慣
- 定期検診
- 手洗いの習慣
を心がけましょう!
「うちの子、口がちょっと臭うかも」「歯ぐきが赤いかも」と思ったら、早めに動物病院で相談してくださいね🐶🐱🦷✨
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