歯周病菌は人から動物にうつる?~大切なペットを守るために~
ペットの口腔ケアについて調べていると、「歯周病菌って人から動物にうつるの?」と気になる方も多いのではないでしょうか?
結論から言うと、人間の口の中の歯周病菌が、犬や猫にうつる可能性はあります。
今回は、その理由や注意すべきポイントについて、わかりやすくご紹介します!
そもそも歯周病菌って?
歯周病菌とは、歯と歯ぐきのすき間(歯周ポケット)にたまったプラーク(歯垢)の中に潜んでいる細菌のことです。
この細菌が増えると、歯ぐきに炎症を起こし、歯周病を引き起こします。
そして進行すると、歯を支えている骨(歯槽骨)を溶かしてしまったり、全身の病気を引き起こすこともあります。
人から犬猫にうつることがある理由
人間と動物では、もともと持っている口の中の細菌の種類は違います。
しかし、環境や行動(例えばキスや食べ物の共有)によって細菌が移動することはあるのです。
特に、人間の口の中に歯周病菌が多い場合、
- ペットと口をなめ合う
- 食べ物を分け与える(同じスプーンやフォークを使う)
- 手から直接ペットに食べ物を与える
といった行動を通じて、人の歯周病菌がペットの口に入る可能性が高まります。
うつった菌はどうなるの?
すぐに病気になるとは限りませんが、
- ペット自身の免疫力が落ちている
- 口の中の環境が悪い(汚れがたまっている)
場合には、移った歯周病菌がペットの歯ぐきで増殖し、歯周病が悪化する原因になることがあります。
特に子犬・子猫、シニア期のペット、持病がある子は要注意です。
飼い主さんができる予防策
① 飼い主自身の口腔ケアをしっかり
自分の歯周病を放置していると、ペットへのリスクも高くなります。
定期的な歯科検診と、日々の歯みがきを心がけましょう!
② 直接口をなめさせない
可愛いからといって、ペットと口をなめ合うのは控えましょう。
また、食べ物の直接共有も避けた方が安心です。
③ ペットの口腔ケアを習慣に
ペット自身も毎日の歯みがきや定期的なチェックを受けることで、歯周病リスクをぐっと下げることができます。
「まだ若いから大丈夫」と思わず、今からケアをスタートすることが大切です!
まとめ:お互いの健康を守ろう
人間の歯周病菌がペットにうつる可能性はゼロではありません。
ペットの健康を守るためには、飼い主さん自身の口腔ケアもとても大事なポイントなのです。
大切な家族であるペットと、長く元気に過ごすために、
**「人も動物も一緒に口の健康を守る」**という意識を持っていきましょう!
気になることがあれば、いつでも当院にご相談くださいね🐾
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レラ動物病院
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