歯みがき前?後?ペットにおやつをあげるタイミングについて
ペットの歯みがきは、健康を維持するためにとても重要です。しかし、ペットに歯みがきをしていると、「おやつをあげるタイミングはいつがベスト?」と悩むこともありますよね。
実は、歯みがきをするタイミングによって、ペットの口腔内の健康が大きく変わる可能性があります。今回は、「歯みがき前におやつをあげるのか、後にあげるのか」について、ペットの健康を守るために最適なタイミングを詳しく解説します。
歯みがき前におやつをあげるのはNG?
歯みがき前におやつをあげてしまうと、いくつかの問題が生じることがあります。
まず第一に、食べた後に口の中が汚れている状態で歯みがきを始めると、歯ブラシや歯みがき粉の効果が十分に発揮されません。食べ物の残りかすが歯にこびりついていると、それらが歯垢となり、歯みがきの効果を半減させてしまうからです。
さらに、おやつに含まれる糖分が歯に残ったままだと、歯垢の原因になり、最終的には歯石や虫歯に繋がることもあります。特に、甘いおやつやねばねばしたおやつは歯に残りやすいため、歯みがき前に与えてしまうと、虫歯や歯周病のリスクが高くなることが考えられます。
おやつを歯みがき前に与えると、「食べかすや糖分が残った状態で歯みがきをしても、十分に歯をきれいにすることができない」という点で、歯みがき効果を最大限に引き出すことが難しくなります。
歯みがき後におやつをあげる理由
では、歯みがき後におやつを与える方が良い理由について考えてみましょう。
1. 歯みがき後のごほうびとして
歯みがき後におやつをあげることは、ペットが歯みがきを「良いこと」と結びつけるために非常に効果的です。ペットは、「歯みがき→おやつ」というパターンを覚えることで、歯みがきの後に何か楽しみが待っていることを学びます。このように「ごほうび」を利用すると、歯みがきを習慣にしやすく、毎日のケアが楽しくなる可能性が高いです。
特に、歯みがきを嫌がるペットにとっては、歯みがきが終わった後においしいおやつがもらえるとわかると、少しずつ歯みがきに対する抵抗感が薄れ、積極的に歯みがきを受け入れるようになります。
2. 歯垢や歯石が残らないようにするため
歯みがき後は、口腔内がきれいな状態になっています。おやつを与えるタイミングとして、最も理想的です。歯みがきで歯垢や歯石をきれいに落とした後におやつを与えれば、食べ物の残りかすが歯にこびりつくことを防ぎます。さらに、歯みがき粉の成分や、フッ素、歯周病予防成分がペットの歯や歯茎に残り、口腔内を保護してくれるため、歯みがき後におやつを与えることでその効果を最大限に活用できます。
もし歯みがき前におやつをあげると、食べ物の残りかすや糖分が歯にこびりついてしまう可能性が高くなるため、歯みがきの効果を台無しにしてしまうかもしれません。その点、歯みがき後におやつを与えることは、口腔内を清潔に保つためにも非常に重要です。
3. おやつの種類による注意点
おやつをあげるタイミングだけではなく、どんなおやつを選ぶかも重要です。歯みがき後に与えるおやつは、なるべく歯にくっつきにくいもの、または歯みがきに役立つものを選ぶようにしましょう。例えば、デンタルガムや歯磨き用トリーツなど、歯みがき効果が期待できるものを選ぶと、さらに口腔ケアが強化されます。
また、歯にくっつきやすいおやつ(チョコレートやねばねばしたもの)は避け、歯に優しいものを選んでください。特に、糖分が多いおやつは歯垢の原因となりやすいため注意が必要です。
まとめ:歯みがき後のおやつで習慣化を目指そう!
ペットの歯みがきを続けるためには、まずは歯みがき自体を楽しいことにし、習慣化することが大切です。歯みがき後におやつを与えることで、ペットが「歯みがき=ごほうび」と学ぶことができ、歯みがきがポジティブな体験に変わります。
おやつのタイミングだけでなく、適切な歯みがき粉やおやつの選び方を工夫することで、ペットの歯や歯茎の健康を守ることができます。歯みがきを毎日続けて、ペットの長生きと健康を支えてあげましょう。
もし歯みがきが難しい、どのおやつがいいか分からないという場合は、ぜひ動物病院でアドバイスを受けてください。ペットの口腔ケアをサポートするために、必要な情報を提供いたします。
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