歯に柔らかそうな歯石?口内炎?そのまま放っておくと危険です!
「なんだか歯に白っぽいものがついてる気がする…」
「歯石みたいだけど柔らかそうだし、大丈夫かな?」
「最近お口の中が赤くなってる…これは口内炎?」
こうしたお口の小さな変化、実はそのままにしてしまうと大きなトラブルにつながることも。
今回は、柔らかい歯石と口内炎の関係、放置するリスク、早期発見のポイントについて解説します。
柔らかい歯石=まだ歯垢の可能性大!
歯に白っぽい、柔らかそうなものがついていた場合、
それはまだ**“歯石”ではなく“歯垢(プラーク)”**の段階かもしれません。
◆ 歯垢と歯石の違い
種類 | 状態 | 取りやすさ | 正体 |
---|---|---|---|
歯垢(プラーク) | やわらかい白っぽい汚れ | 歯磨きで取れる | 細菌のかたまり |
歯石 | 固く黄白色または茶色 | 歯磨きでは取れない | 歯垢が唾液中のミネラルで石灰化したもの |
つまり、「歯に何かついてるな」と感じたら、今がケアのチャンス!
歯磨きやデンタルケアで改善できるタイミングかもしれません。
歯垢があると口内炎の原因になる?
実は、歯垢(や歯石)の蓄積と口内炎には深い関係があります。
犬や猫のお口の中に住む細菌は、歯垢の中で増殖しやすく、やがて歯肉炎や口内炎、さらには歯周病へと進行していきます。
特に猫では、次のような症状が出ていたら注意が必要です。
- 歯茎や頬の内側が赤く腫れている
- ごはんを食べにくそうにしている
- よだれが多い・口臭がきつい
- 急に口元を触られるのを嫌がる
これらは、口内炎や歯周病の兆候かもしれません。
柔らかい汚れがついている=まだ間に合う!
歯垢のうちはまだ柔らかく、正しい歯磨きやデンタルケア用品で除去が可能です。
ただし、「歯磨きを嫌がる」「すでに口の中が痛くて触れない」などの場合は、無理にお手入れしようとせず病院へ相談しましょう。
🐾歯垢・軽度の口内炎が見つかったときの対応
- お口を無理に触らず観察(赤み・出血がないか)
- やわらかいごはんに変更(痛みの軽減)
- 歯磨きシートやデンタルガムの使用(無理のない範囲で)
- 数日以内に病院で診察を受ける
放置するとどうなる?
歯垢や軽い口内炎を放っておくと、以下のようなトラブルに発展するリスクがあります。
◆ 歯周病の進行
細菌が歯茎の奥へ入り込み、歯の根元まで炎症を起こします。進行すると歯が抜ける原因に。
◆ 慢性の口内炎へ
特に猫では、免疫の異常反応で重度の口内炎になることがあり、痛みや出血、よだれ、拒食が見られます。
◆ 全身の健康にも影響
お口の中の炎症が長引くと、細菌が血流に乗って心臓や腎臓に悪影響を及ぼすこともあります。
柔らかい歯石・口内炎の早期対応がカギ!
「ちょっとだけ汚れてるだけだから大丈夫」
「歳を取ったからこういうものかな?」と思っていても、
動物たちは我慢強く、痛みを隠す習性があります。
だからこそ、飼い主さんの「いつもとちょっと違うかも」という感覚がとても大切。
「まだ歯磨きで取れそう」な段階で病院に相談するのがベストです。
まとめ:歯の表面が気になったら、今がチャンス!
✅ 歯に柔らかい汚れがついている=歯垢の可能性
✅ 歯垢は歯石になる前に落とすのが重要!
✅ 口内炎は初期のうちに対応すれば悪化を防げる
✅ 早めの相談が、大切な愛犬・愛猫の健康につながります
💬「最近口の中が気になるけど、歯磨きが難しくて…」という方も、お気軽にご相談ください。
お口チェックやデンタルケアのアドバイス、必要に応じて治療のご提案もいたします!
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レラ動物病院
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