歯垢はどれくらいで歯石になる?〜お口の健康を守るために〜
歯垢と歯石、何が違うの?
まず最初に、**歯垢(しこう)と歯石(しせき)**の違いを簡単に説明しましょう。
- 歯垢(プラーク):食べかすと細菌が混ざった白っぽいネバネバの汚れ。柔らかく、歯ブラシなどで落とせる。
- 歯石:歯垢が硬くなって石のようになったもの。自宅では取れず、病院での処置が必要。
歯垢は「2〜3日」で歯石になります!
驚くかもしれませんが、歯垢はたったの2〜3日で歯石に変化します。
口の中には唾液があり、唾液にはカルシウムなどのミネラルが含まれています。
このミネラルが歯垢に作用して、徐々に硬くなって歯石ができるのです。
つまり、
数日間歯みがきをしないだけで、歯石ができてしまう可能性があるということです。
歯石になるとどうなるの?
歯石は硬くてざらざらしており、歯垢がさらに付きやすくなります。
その結果…
- 歯ぐきの腫れ・出血
- 歯のぐらつき・抜け落ち
- 強い口臭
- 食欲低下
- 歯周病の進行
などのトラブルにつながります。
さらに、歯周病菌が血流に乗って心臓や腎臓に悪影響を与えることも。
お口の病気は、全身の健康にも関わってくるのです。
歯石は家庭で取れない
歯石は非常に硬いため、歯ブラシやガーゼでは取ることができません。
取るには、動物病院での**スケーリング(歯石除去処置)**が必要です。
通常は麻酔をかけて行い、歯石を丁寧に除去します。
処置後には、きれいな状態を保つために定期的なケアが欠かせません。
歯石にしないために:歯垢のうちに落とす!
大切なのは、
🟠 歯石になる前に、歯垢を毎日落としてあげること!
毎日が難しくても、最低でも2〜3日に1回のケアを意識してみてください。
歯ブラシの代わりに、ガーゼやデンタルシートでもOKです。
歯みがきに慣れていない子は、まずは口の周りを触る練習からスタートしましょう♪
まとめ:2〜3日で歯石に!早めのケアが肝心
項目 | 歯垢(しこう) | 歯石(しせき) |
---|---|---|
正体 | 細菌と食べかすのかたまり | 固まった歯垢 |
できるまで | 食後すぐ〜 | 歯垢が2〜3日で変化 |
取れる? | 歯みがきで取れる | 自宅では取れない |
ケア方法 | 歯ブラシ、ガーゼ、シートなど | 病院でスケーリング処置が必要 |
放置すると | 歯石化し、歯周病に進行 | 歯の喪失や全身疾患のリスク |
歯みがきが、愛犬・愛猫の健康を守る第一歩!
わんちゃん・ねこちゃんにとって、お口のトラブルは命に関わることもあります。
「歯みがきなんて無理…」と思わず、少しずつ慣らしていくことが大切です。
どう始めたらいいかわからない方は、当院でも歯みがきトレーニングのアドバイスを行っていますので、ぜひお気軽にご相談くださいね😊🪥✨
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レラ動物病院
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セカンドオピニオンの方は事前に連絡ください。
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