コーヒー飲んでないのに色素沈着?動物に見られる黒ずみの正体とは
「うちの子、口のまわりが黒くなってきた…」
「歯茎や舌に黒い点が増えてる?」
「目のまわりや肉球が色濃くなってる気がする…」
そんな“色素沈着”のような変化、コーヒーもタバコも摂らないワンちゃん・ネコちゃんに起こるのはなぜ?
今回は、動物に見られる色素沈着の原因や注意点、病気との違いについて、わかりやすく解説します!
色素沈着ってなに?
色素沈着とは、皮膚や粘膜、毛などにメラニン色素がたまって黒っぽく見える状態のことです。
人では日焼けや摩擦、ホルモンの影響などで起こりますが、動物の場合はちょっと事情が違います。
コーヒーを飲まない動物にも、色素沈着は起こる!
動物たちはコーヒーも紅茶も飲みませんし、喫煙習慣ももちろんありません(笑)
それでも、皮膚や粘膜が黒っぽくなることはよくあります。
これは加齢、遺伝、慢性的な刺激、ホルモンの影響、病気などが関係しているからです。
よくある色素沈着のパターンとその原因
🐾 1. 鼻・口のまわりが黒くなる
原因例:加齢、舐め癖、遺伝
- シニアになると自然に色が濃くなることがあります(特に鼻や唇)
- 常に舐めていると刺激によって色素沈着が起きることも
- 柴犬や黒猫など、もともと色素が強い犬種・猫種も
👅 2. 舌や歯茎に黒い斑点がある
原因例:色素班(しきそはん)、遺伝、無害なメラニン沈着
- 黒っぽい点が舌や歯茎に見られることがあります
- 多くは良性で無害、色の境目がはっきりしていればOK
- ただし、急に大きくなる・出血するなどの場合は要注意!
🦶 3. 足の裏や指の間が黒ずんでいる
原因例:アレルギー性皮膚炎、舐めすぎ、細菌感染後の変化
- アトピーやアレルギーでかゆみがある子によく見られます
- 舐めすぎると刺激でメラニンが増え、黒ずんで見えることも
- 慢性化すると色素が沈着して“染み”のようになります
🐕🦺 4. 脇やお腹にうっすら黒ずみ
原因例:ホルモンの乱れ、肥満、慢性的な炎症
- クッシング症候群などのホルモン病でも色素沈着が起こることがあります
- また、太っていて擦れやすい部位も黒ずみやすいです
これは注意!病気が原因のこともある
基本的にゆっくりと増えていく色素沈着は問題ありませんが、以下のような場合は動物病院でチェックをおすすめします。
🔴 突然黒い斑点ができた
🔴 どんどん広がっている
🔴 出血やかさぶた、ただれを伴っている
🔴 しこりや腫れを感じる
🔴 皮膚が硬くなった、毛が抜けている
こうした場合、悪性腫瘍(メラノーマ)や皮膚炎、感染症などの疑いもあるため、早めの診察が大切です。
色素沈着は治療が必要?
健康な状態での色素沈着(加齢、舐めグセ、体質など)であれば、特別な治療は必要ないことが多いです。
ただし、原因が病気や慢性的な刺激によるものなら、根本からのケアが必要です。
- アレルギーの治療
- ホルモンバランスの改善
- 舐めるクセの見直し
- 清潔な環境を整える
など、生活習慣や体調管理が改善のカギになることも。
よくある質問
Q. 舌の黒い斑点、うちの子だけ?
A. いいえ。特に犬では黒い舌の斑点はよくあることです。
黒い部分の境目がくっきりしていて、痛がったり出血していなければ心配ないことが多いです。
Q. 肉球が黒いのも色素沈着?
A. もともと黒い子もいれば、成長や刺激で徐々に色が濃くなることもあります。これも通常の範囲内であれば問題ありません。
まとめ:色素沈着=すぐに病気ではないけれど、油断は禁物!
✅ コーヒーを飲まなくても、色素沈着は起こります!
✅ 多くは無害ですが、急な変化・しこり・出血には注意
✅ 日々の観察と、気になるときは病院でのチェックが安心です
「なんか黒い斑点が出てきた気がする…」
「前と比べて色が濃くなった?」
そんな時は、写真を撮って記録しておくと変化に気づきやすくなります。
いつもの“うちの子”の見た目を把握しておくことが、健康チェックの第一歩ですよ🐾
気になる変化があれば、いつでもお気軽にご相談くださいね!
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レラ動物病院
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