犬や猫がごはんを飲み込みづらそうにしている?その原因と対処法

犬や猫がごはんを飲み込みづらそうにしている?その原因と対処法

ペットがいつもと違う様子を見せると、飼い主としてはとても心配になります。特に、「喉が痛そう」「食事の飲み込みがうまくできない」といった症状が見られた場合、どのような原因が考えられるのでしょうか?今回は、犬や猫が食事を飲み込みづらそうにしているときの原因とその対処法について解説します。


1. 考えられる原因

犬や猫がごはんを飲み込みづらそうにしている場合、以下のような原因が考えられます。

(1) 喉や口腔内の異常

  • 口内炎や歯周病:痛みや腫れが原因で、食べ物を飲み込むのがつらくなります。
  • 異物の詰まり:小さなおもちゃや骨などが喉に引っかかることがあります。
  • 腫瘍:口腔内や喉に腫瘍ができると、食べるのが困難になることがあります。

(2) 消化器系の問題

  • 逆流性食道炎:胃酸が逆流し、食道が炎症を起こして痛みが生じることがあります。
  • 食道の腫瘍やポリープ:食べ物の通過が難しくなることがあります。

(3) 呼吸器系の異常

  • 気道の腫れや腫瘍:喉や気道が狭くなり、飲み込みに支障が出ることがあります。

(4) 神経系の異常

  • 神経疾患:飲み込みに関わる神経が正常に働かないと、食事の飲み込みが困難になることがあります。

2. 症状の見極め

ペットが次のような症状を見せた場合は、注意が必要です。

  • ごはんを口に入れた後に口をかきむしる
  • 首をかしげながら食べる
  • 食べ物を何度も吐き出す
  • 食事の量が減った
  • よだれが多くなる
  • 声がかすれる、または鳴き声が変わる

これらの症状が続く場合は、できるだけ早く動物病院を受診しましょう。


3. 受診の際に伝えるべきポイント

動物病院を受診する際は、次の情報を獣医師に伝えると診断がスムーズに進みます。

  • いつから症状が出始めたか
  • どのような食べ物で症状が悪化するのか
  • 咳やくしゃみ、鼻水などの症状があるか
  • 他に異変がないか(元気の有無、排泄の状態など)

4. 治療方法

診断結果に応じた治療法は以下の通りです。

(1) 異物の除去

喉や口腔内に異物が詰まっている場合は、内視鏡などを使用して取り除きます。

(2) 感染症の治療

細菌感染やウイルス感染が原因の場合は、抗生物質や消炎剤を用いた治療が行われます。

(3) 腫瘍の治療

腫瘍の場合は、外科手術や放射線治療、化学療法などが検討されることがあります。

(4) 症状の緩和

根本的な治療が難しい場合でも、痛みや不快感を軽減する処置が可能です。


5. ご自宅でのケア

動物病院での治療に加えて、ご自宅でも以下のケアを心がけましょう。

  • 柔らかい食事を与える
  • 食べやすい位置に食器を置く(高さを調整する)
  • 喉に刺激を与えないよう、冷たい飲み物や硬い食べ物を避ける

6. まとめ

犬や猫がごはんを飲み込みづらそうにしている場合、軽い症状でも放置せず、早めに動物病院を受診することが大切です。普段からペットの様子を観察し、少しでも異変があれば獣医師に相談しましょう。早期発見・早期治療が、ペットの健康を守る鍵となります。

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