【犬や猫の唾液が止まらない?】動物病院が解説する腫瘍の可能性と対処法
ペットの様子に異変を感じたとき、飼い主さんはとても不安になるものです。特に「愛犬や愛猫の涎(よだれ)が止まらない」という症状が見られた場合、何が原因なのか、そしてどのように対処すればよいのか心配になりますよね。本記事では、犬猫の唾液が止まらない症状について、腫瘍の可能性を中心に解説します。
1. 唾液が止まらない原因とは?
犬や猫の唾液が異常に多くなる原因はさまざまです。以下のような原因が考えられます。
(1) 口腔内の異常
- 歯周病や口内炎
- 口内の傷や潰瘍
- 異物が喉や口に引っかかっている
(2) 中毒や消化器の問題
- 有害物質の摂取
- 胃腸のトラブルや逆流
(3) 神経の異常
- 三叉神経や顔面神経の異常
(4) 腫瘍の可能性
- 口腔内の腫瘍
- 唾液腺腫瘍
- のどや喉頭付近の腫瘍
特に「腫瘍」は見逃してはいけない重大な原因の一つです。次に腫瘍に関する詳しい情報を解説します。
2. 腫瘍が原因の場合の特徴と症状
腫瘍が原因で唾液が止まらない場合、以下のような特徴や症状が見られることがあります。
(1) 口内腫瘍の特徴
- 口の中にできものや腫れがある
- 出血や膿が出る
- 口臭が強くなる
(2) 唾液腺腫瘍の特徴
- あごや喉周りが腫れている
- 触ると硬く感じる
- 食事がしづらそうにしている
(3) その他の関連症状
- 食欲不振や体重減少
- 顔の左右非対称
- 目の充血や涙が増える
こうした症状がある場合は、早めの受診が重要です。
3. 病院での診断と治療方法
動物病院では以下の方法で診断や治療を行います。
(1) 診断方法
- 視診と触診: 口の中や顔周りの腫れを確認します。
- X線検査やCT検査: 骨の状態や腫瘍の広がりを調べます。
- 細胞診や生検: 腫瘍細胞の種類を特定します。
(2) 治療方法
- 外科手術: 腫瘍の摘出が可能な場合、手術が行われます。
- 放射線治療: 手術が困難な場合や再発防止のために行います。
- 化学療法: 悪性腫瘍の進行を抑えるために使用されます。
病状や進行度に応じた最適な治療方法が提案されるため、早めの受診がカギとなります。
4. ご自宅でできるケアと注意点
動物病院での診察を受けた後は、自宅でのケアも重要です。以下の点に気を配りましょう。
(1) 食事管理
- 柔らかく消化の良い食事を与える
- 飲み水は清潔に保つ
(2) 口内ケア
- 歯磨きや口腔内の清掃を行う
- 口の中に異常がないか定期的に確認する
(3) 生活環境の配慮
- ストレスの軽減に努める
- 寒暖差の激しい環境を避ける
5. まとめ
「涎が止まらない」という症状には、さまざまな原因がありますが、腫瘍が関係している場合は特に注意が必要です。愛犬や愛猫がいつもと違う様子を見せたら、迷わず動物病院に相談するのが安心です。早期発見と適切な治療で、大切な家族の健康を守りましょう。
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