北海道の冬、ペットの骨折が増える?原因と予防策
北海道の冬は美しい雪景色が広がり、ペットとの散歩も特別なものになります。しかし、実は冬場は犬や猫の骨折が増える季節でもあります。今回は、北海道の冬におけるペットの骨折の原因や予防策について詳しく解説します。
1. 冬にペットの骨折が増える理由
北海道の冬は気温が低く、雪や氷で覆われた地面は滑りやすくなります。そのため、ペットも転倒しやすくなり、骨折につながる事故が増えるのです。
・滑りやすい路面
特に、凍結した歩道やツルツルの雪道は犬にとっても危険です。元気よく走り回る犬ほど転倒しやすく、脚や関節を痛めることがあります。
・雪に隠れた障害物
雪の下に隠れている段差や石、側溝の蓋などに気づかずに足を取られるケースもあります。特に小型犬や高齢の犬は注意が必要です。
・冷えによる筋肉の硬直
寒さで筋肉が硬くなり、関節の可動域が狭くなることで、転倒した際に衝撃を吸収しきれず骨折しやすくなります。
2. どんな骨折が多いのか?
冬場に多い骨折の種類には、以下のようなものがあります。
・前足や後足の骨折
犬が滑って転倒した際に、前足や後足を強く打ちつけて骨折するケースが多いです。
・骨盤の骨折
特に小型犬や高齢犬が凍った道で転倒した際に起こりやすい骨折です。
・尻尾の骨折
雪道を走る際に勢い余って尻尾を地面に打ちつけたり、ドアや家具に挟まれてしまうことがあります。
3. ペットの骨折を防ぐための対策
ペットの骨折を防ぐためには、飼い主が意識的に対策を講じることが重要です。
・滑りにくい靴を履かせる
最近では、犬用の滑り止め付きブーツが販売されています。これを着用することで、滑りやすい路面でも安全に歩けるようになります。
・散歩ルートを工夫する
除雪がしっかりされた道や、滑り止めの砂がまかれた道を選んで散歩することで、転倒リスクを減らすことができます。
・ペットの筋肉を温める
散歩の前に軽くストレッチをさせたり、室内でウォームアップをしてから外に出ると、筋肉の硬直を防ぐことができます。
・リードを短く持つ
長いリードで自由に歩かせると、ペットが急に走り出して滑る可能性が高くなります。冬場は特にリードを短く持ち、しっかりコントロールすることが重要です。
・室内環境にも注意
屋内でも滑りやすいフローリングでは、ペットが転倒しやすくなります。カーペットや滑り止めマットを敷くことで、骨折のリスクを下げることができます。
4. もし骨折してしまったら?
万が一、ペットが骨折してしまった場合は、すぐに動物病院を受診することが大切です。
・骨折の兆候
- 足をかばって歩く
- 腫れや変形がある
- 痛がって鳴く、触られるのを嫌がる
・応急処置
動物が動かないようにそっと支え、タオルや毛布で包んで病院へ連れて行きましょう。無理に動かすと症状が悪化する可能性があるため、慎重に対応してください。
まとめ
北海道の冬はペットにとって楽しい季節ですが、骨折のリスクも高まります。日頃から注意を払い、適切な対策を行うことで、大切なペットを守ることができます。冬の散歩は慎重に行い、もしもの時にはすぐに動物病院を受診するようにしましょう。
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