【犬猫の飼い主必見!】黒い便をしたら腫瘍の可能性も?考えられる原因と対処法
1. 黒い便は病気のサイン?
犬や猫の便の色や形は、健康状態を知る大切な指標の一つです。特に、黒い便(タール状の便)をした場合は注意が必要です。単なる食事の影響であれば問題ないこともありますが、腫瘍や消化器系の出血が原因になっていることも考えられます。
本記事では、犬や猫が黒い便をしたときに考えられる原因や、どのように対処すればよいのかを詳しく解説します。
2. 黒い便の主な原因
2-1. 消化器官からの出血
黒い便の大きな原因の一つは、消化器官内の出血です。胃や小腸で出血が起こると、血液が消化液と混ざり、便が黒くなります。主な原因として、以下のような病気が考えられます。
- 胃潰瘍や腸炎(ストレスや異物摂取、薬剤の影響など)
- 腫瘍(がん)(胃や腸にできる悪性腫瘍)
- 寄生虫(鉤虫などの寄生虫が腸壁を傷つける)
- 出血性胃腸炎(細菌感染や毒素の影響)
2-2. 食事やサプリメントの影響
黒い便をしたからといって、必ずしも病気とは限りません。以下のような食品を摂取した場合にも便が黒くなることがあります。
- 鉄分を多く含むフードやサプリメント
- 動物の血を多く含む食材(レバーや血液製品)
- 炭(活性炭を含むサプリや薬)
この場合、便の色以外に異常がなければ問題ないことが多いですが、念のため様子を見ましょう。
3. 黒い便と腫瘍の関係
犬や猫の腫瘍の中には、消化器官にできて出血を引き起こすものがあります。
3-1. 腫瘍の種類
腸や胃にできる腫瘍には、以下のようなものがあります。
- 胃がん・腸がん(悪性腫瘍で出血を伴うことが多い)
- リンパ腫(猫に多く、消化器官にできると黒い便が出ることも)
- ポリープ(良性でも出血することがある)
3-2. 腫瘍の症状
腫瘍が原因の場合、黒い便以外にも以下のような症状が見られることがあります。
- 食欲不振や体重減少
- 嘔吐や下痢が続く
- 元気がなくなる
- 貧血(歯茎が白くなるなど)
このような症状がある場合は、早めに動物病院を受診しましょう。
4. どのように対処すればいい?
4-1. 動物病院を受診するタイミング
以下のような場合は、すぐに動物病院を受診することをおすすめします。
- 黒い便が2日以上続く
- 食欲が落ちている、または元気がない
- 嘔吐や下痢を繰り返している
- 血の混じった嘔吐をする
4-2. 病院での診断方法
動物病院では、以下のような検査が行われることが多いです。
- 便の検査(寄生虫や出血の有無を確認)
- 血液検査(貧血や炎症の有無を確認)
- レントゲンや超音波検査(腫瘍の有無をチェック)
- 内視鏡検査(胃や腸の内部を詳しく確認)
5. まとめ
犬や猫の黒い便は、単なる食事の影響であることもありますが、腫瘍や消化器官の出血が原因の場合もあるため、注意が必要です。
特に、黒い便とともに食欲不振・嘔吐・元気がないなどの症状が見られる場合は、すぐに動物病院を受診しましょう。
大切な家族である愛犬や愛猫の健康を守るため、日頃から便の状態をチェックする習慣をつけることが重要です。気になる症状があれば、早めの対処を心がけましょう!
-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-
レラ動物病院
〒001-0907
北海道札幌市北区新琴似7条9丁目5−8
011-769-2500
セカンドオピニオンの方は事前に連絡ください。
-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-