腫瘍?歩き方がおかしいと感じたら
愛犬や愛猫が普段と違う歩き方をしていると、飼い主としてはとても心配になります。特に「足を引きずる」「びっこを引く」「ふらつく」などの症状が見られる場合、単なる怪我ではなく、腫瘍が原因となっている可能性もあります。本記事では、歩き方の異常と腫瘍の関係について詳しく解説し、動物病院を受診すべきタイミングについてご紹介します。
1. 歩き方の異常とは?
犬や猫の歩き方に異変が見られる場合、以下のような症状が現れることがあります。
- 片足を地面につけない
- 歩くスピードが極端に遅くなる
- ふらつく・バランスを崩す
- どこかを痛がる仕草をする
- 階段の上り下りを嫌がる
このような症状が見られた場合、痛みや違和感を感じている可能性があります。原因の一つとして、腫瘍の存在も考えられます。
2. 腫瘍が原因の可能性
歩行異常の原因はさまざまですが、腫瘍が関係している場合、次のような部位に腫瘍ができている可能性があります。
① 骨の腫瘍(骨肉腫など)
骨に発生する腫瘍は、痛みを伴うことが多く、歩行異常の原因となります。特に、大型犬では骨肉腫が発生しやすい傾向にあります。
② 神経に影響を与える腫瘍
脊髄や神経周辺に腫瘍ができると、神経が圧迫され、後ろ足の麻痺やふらつきが見られることがあります。
③ 関節周囲の腫瘍
関節周囲に腫瘍ができると、関節の動きが制限されるため、ぎこちない歩き方になることがあります。
④ 内臓の腫瘍が影響する場合
内臓の腫瘍が神経や筋肉に影響を与えることで、歩行に異常が出ることもあります。
3. どんな時に動物病院を受診すべき?
以下のような症状が見られた場合は、できるだけ早く動物病院を受診しましょう。
- 歩き方の異常が数日続く
- 触ると痛がる、鳴く
- 足の太さが左右で違う
- しこりや腫れがある
- 元気がなく、食欲が落ちている
病院では、触診やレントゲン、超音波検査、場合によってはCTやMRIを用いて詳しく調べることができます。
4. 早期発見・早期治療が大切
腫瘍が原因の場合、早期発見と治療が非常に重要です。良性のものもありますが、悪性腫瘍の場合は進行が早いことも多いため、できるだけ早く診断を受けることが大切です。
また、歩行異常の原因は腫瘍以外にも、関節炎や椎間板ヘルニア、外傷などさまざまなものがあります。どのような原因であっても、愛犬・愛猫の健康を守るために、気になる症状があればすぐに動物病院へ相談しましょう。
まとめ
「歩き方がおかしい」と感じたら、それは病気のサインかもしれません。特に、腫瘍が関係している場合、進行すると治療が難しくなることもあります。愛犬・愛猫の異変に気づいたら、早めの受診を心がけましょう。
大切な家族であるペットの健康を守るために、日頃から歩き方や動作に注意を払うことが重要です。気になることがあれば、すぐに獣医師に相談しましょう。
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