犬の足先から出血!!何が原因?対処法と予防策

犬の足先から出血!!何が原因?対処法と予防策

はじめに

愛犬の足先から出血しているのを発見すると、飼い主としてはとても心配になります。原因はさまざまで、軽傷から重大な疾患まで幅広く考えられます。本記事では、犬の足先からの出血の主な原因、対処法、そして予防策について詳しく解説します。

犬の足先から出血する主な原因

1. 爪のトラブル

  • 深爪:爪切りの際に深く切りすぎると出血します。
  • 爪のひび割れ・折れ:硬い地面や激しい運動で爪が折れてしまうことがあります。
  • 巻き爪・過長爪:伸びすぎた爪が肉球に刺さり、出血することも。

2. 肉球の損傷

  • 擦り傷・切り傷:ガラスの破片や鋭利な石で足を傷つけることがあります。
  • 火傷:夏場の熱いアスファルトで火傷し、皮膚が剥がれて出血することも。
  • 凍傷:冬場の雪道や氷の上を歩くと、肉球が傷つくことがあります。

3. 異物の刺さり

  • トゲやガラス片:散歩中に足に異物が刺さり、出血することがあります。
  • 種子や雑草:イネ科の植物(オナモミなど)が肉球に刺さり、炎症を引き起こすことも。

4. 皮膚疾患や感染症

  • 皮膚炎:アレルギーや真菌感染(マラセチアなど)で足を舐め続け、出血することがあります。
  • 細菌感染:傷口から細菌が入り、化膿して出血することも。

5. 関節や神経の異常

  • 関節炎や神経痛による舐め壊し:違和感から足を舐め続け、皮膚が傷つく場合もあります。

出血したときの対処法

1. まずは出血の程度を確認

  • 軽い出血であれば、圧迫止血や消毒で対応可能。
  • 出血が多い、止まらない、または深い傷の場合は動物病院へ。

2. 応急処置の手順

  1. 清潔なガーゼやティッシュで圧迫止血(数分間)
  2. 傷口を水や生理食塩水で洗浄(泥や異物を除去)
  3. 消毒液(イソジンや動物用の消毒液)で消毒
  4. 保護用の包帯を巻く(舐めたり、再出血を防ぐため)

3. 動物病院に行くべきケース

  • 出血が止まらない、または大量出血
  • 傷が深く、肉や骨が見えている
  • 異物が刺さっているが、取り除けない
  • 化膿や腫れ、悪臭がある
  • 歩行異常が見られる

予防策

1. 爪と足裏のケア

  • 定期的な爪切りを行う(深爪に注意)
  • 散歩前後に足裏をチェックし、異物を取り除く

2. 適切な散歩環境の選択

  • ガラス片や鋭利なものが落ちていない道を選ぶ
  • 夏場のアスファルト、冬場の凍結路を避ける

3. 足裏の保護

  • 保護クリームを塗る(乾燥やヒビ割れを防ぐ)
  • 犬用の靴を履かせる(火傷や凍傷対策)

4. 皮膚や健康の管理

  • アレルギーや皮膚病の早期発見・治療
  • 足を舐めすぎる癖がある場合、エリザベスカラーなどで保護

まとめ

犬の足先からの出血は、爪のトラブルや肉球の傷、異物の刺さりなどが原因で起こることが多いですが、時には皮膚病や感染症が関係している場合もあります。

飼い主としては、まず冷静に出血の程度を確認し、適切な応急処置を行いましょう。重症の場合はすぐに動物病院で診てもらうことが大切です。

普段から爪や肉球のケアを心がけることで、トラブルを未然に防ぐことができます。愛犬の健康を守るために、定期的なチェックと予防を習慣づけましょう。

当院では、足のケアや健康診断も行っております。気になることがあれば、お気軽にご相談ください!

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レラ動物病院
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