猫の歩き方がおかしい?考えられる原因と対処法
愛猫の歩き方に違和感を感じたことはありませんか? いつもと違う歩き方をしていると、病気やケガの可能性が考えられます。 猫が歩行に異常をきたす原因はさまざまで、軽度なものから治療が必要なケースまであります。 今回は、猫の歩き方がおかしくなる原因と、飼い主ができる対処法について詳しく解説します。
1. 猫の歩き方がおかしい主な原因
1-1. 一時的な違和感や軽い痛み
- 肉球に異物が挟まっている:小石やガラス片が刺さると痛みで歩き方が変わることがあります。
- 爪のトラブル:爪が伸びすぎたり折れたりすると、違和感を覚えて歩き方に影響します。
- 関節や筋肉の軽い疲労:高い場所からのジャンプ後など、足に負担がかかると一時的に歩き方が変わることがあります。
1-2. 骨や関節の異常
- 骨折や捻挫:落下や高所からの着地失敗によって足をかばうように歩く場合は注意が必要です。
- 関節炎:シニア猫に多く、歩き方がぎこちなくなったり、動きたがらなくなることがあります。
- 股関節形成不全:一部の猫種に見られ、歩行が不自然になることがあります。
1-3. 神経系の異常
- 椎間板ヘルニア:背骨の異常によって後ろ足がもつれたり、ふらつくことがあります。
- 神経損傷:事故や強い衝撃による神経のダメージで歩行困難になることがあります。
1-4. 内臓の病気や中毒
- 心臓病や腎臓病:体力の低下によって足取りが不安定になることがあります。
- 中毒症状:中毒を起こすと神経に異常が出て、ふらついた歩き方になることがあります。
2. 飼い主が取るべき対応
2-1. まずは歩き方を観察
愛猫の歩行に違和感を感じたら、以下のポイントをチェックしましょう。
- どの足に異常があるか
- いつから歩き方が変わったのか
- 触ると痛がるか、嫌がるか
- 足の腫れや出血があるか
- よろけたり転んだりするか
2-2. 動物病院を受診すべきケース
次のような症状がある場合は、すぐに動物病院を受診しましょう。
- 足を引きずる、または完全に浮かせている
- 歩くのを嫌がり、動こうとしない
- 触ると強く痛がる
- 足が腫れていたり、熱を持っている
- 繰り返し転んだり、ふらついたりする
2-3. 受診時に伝えるべきポイント
動物病院では、以下の情報を伝えると診察がスムーズになります。
- 歩き方の異常が始まったタイミング
- いつもと違う動作や行動(食欲の変化、元気の有無など)
- 直前に転倒や激しい運動をしていないか
- 痛みを感じているかどうか
3. 予防策と日頃のケア
3-1. 定期的な健康チェック
- 足や肉球の確認:異物が挟まっていないかチェック
- 爪のケア:伸びすぎないように定期的にカット
- 関節の負担を軽減する環境作り:滑りにくい床材を使用
3-2. 適切な体重管理と運動
- 肥満を防ぐ:関節や骨への負担を軽減するため、食事管理を徹底
- 適度な運動を継続:無理のない範囲で毎日遊ばせる
4. まとめ
猫の歩き方がおかしくなる原因はさまざまで、軽度の違和感から重大な病気まで幅広く考えられます。 異常が見られたら、慎重に観察し、必要に応じて動物病院を受診しましょう。 また、日頃から愛猫の健康管理を徹底し、関節や筋肉のケアを行うことが大切です。
愛猫が元気に歩き続けられるように、適切な対策をしていきましょう。
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